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001 昨日も今日も夜歩く明日も 002 未明の３時～４時は異次元空間 003 雨にも負けず、風なぞ吹かず 004 車の途絶えた車道に佇んでいた白猫 005 雨に負けそうで、風邪には負けず 006 あるよきよあるき 007 初心に帰り走らず歩く雨中空間 008 雨にも降られ、風にも吹かれ 009 雨降って爺ぃ固まる 010 未知を歩きつつ既知を巡らせる		011 夜を抱えて朝を歩く 012 昼を抱えてまた夜を歩く 013 未明の鶴舞公園を横切って 014 夜歩き愛でる偽アルキメデス 015 未知なる道を歩いて既知にする 016 満月と共に夜道を転がる 017 ひとりよがりの王国の満月 018 いざよいさまよいここちよい 019 立待月を待たずに歩く 020 初めての２度目を歩く居待ち月

021 寝過ごして見る寝待ち月の街 022 自分と未自分が重なる今ここ３次元 023 深夜の商店街にテンション上がる 024 見たこともない街中を彷徨う 025 深夜の町中での妄想｢百日行｣ 026 身と心共に歩める有難さ 027 私を超えて私を動かす何かは何か 028 登りは前屈み下りは反り気味で 029 二の舞を演じてるのかと二の足を踏む 030 ｢到達距離倍増作戦｣稼動せり		031 外界の内面歩いて内界の外面を見る 032 運がいい時はそれにすら気づかない 033 道に迷う贅沢は止められない 034 国道153号線と青い鶴舞線に沿って 035 赤い桜通線沿いをコンプリートして 036 歩くことで時と所に繋がる感覚 037 昼と夜とベシカパイシスの朝 038 未明の名古屋の名所巡りかよ 039 初訪の地にある不思議な既視感 040 堀川端をひたすら歩いたその果てに

041 感極まった名古屋城を今日は極める 042 人を見て自分も人だと気づく名古屋駅 043 半径を北に歩いて円周で帰ってくる 044 脳内の象徴を身体で顕現するにおい付け 045 川を２度超えてパイ切り問題は終了へ 046 時速7.5kmのノンストップで裏道歩行 047 満月も百夜(ももや)歩きの小野なりき 048 ｢敬老パス｣を鞄に潜め古道歩く十六夜 049 深草の少将の99を超えて小町算の100へ 050 百記夜行の終いは熱田神宮から金山へ		051 夜間歩行から昼間歩行への反転初日 052 昼間の光の中を歩く自分を見る自分 053 早朝の中川運河の十橋を巡る贅沢 054 運河の対岸を巡りて回る十二橋 055 月曜早朝の名古屋港は無人のワンダーランド 056 一人では川の両岸を同時に歩けない 057 運河も堀も川も己も流れ来たるや名古屋港 058 松重閘門から七里の渡し船着き場跡まで 059 新堀川を遡行しながら記憶も遡行する 060 ラッシュアワーの壁を跨いで白鳥温泉へ

061 新しい始まりに１つのまとまりを閉じる 062 綿棒多面体を抱えて川辺を歩いてみた師走 063 歩くということを歩きながら考えた 064 庄内川の河川敷で720度薄茜色に染まる 065 ひとりよがりの王国の辺境を歩く 066 庄内川と新川は最後まで不二ならず 067 徒歩で初見の金城埠頭はＲＰＧだった 068 初めての午後歩行は朝の逆回しだった 069 蛇行する庄内川の横の直線的な新川を下る 070 水面近くを歩く伏線回収からの垂直方向に		071 未来は過去を介して体の中からやってくる 072 街路樹だった杭跡群の文字なき墓碑銘 073 庄内川の支流の矢田川を遡る曇天の冬 074 支流の支流のまた支流から流れ下り歩く 075 おにぎり持参したのに街中過ぎて食べられず 076 縄文海進から鯛取通りまでの存在しない記憶 077 日曜日、天白川も名古屋港まで辿り着き 078 早朝歩行に重なるように早朝走行が始まった 079 前倒し性格で走り終えてもまだ日の出前 080 抗重力筋でなく共重力筋としての大腿四頭筋

081 １歩１歩が未登頂下山の決断時と重なって 082 堀川の上流は直線なのに単調の真逆 083 歩くと走るのあわいをまさに痛感する朝 084 日々刻々変わりゆく毎日の総体が健康となる 085 温泉蘇生後に階段は歩くより走れと気づく昼 086 未来を切り開く体自体の未来を作るものとこと 087 頭の中は栄養素のまま師走の人波に流されて 088 ｢体｣と｢吾｣の重心のずれを見に街を行く 089 情報量過多の名古屋駅周辺を歩き回る昼 090 気まぐれと周囲の状況にお任せで歩く街角		091 雑踏の中に見る日本人の無意識な超能力 092 皆で極楽シフトしたら殆ど誰も気づかない 093 人間は何と美しく歩くのだろうという感慨 094 深夜歩行と昼間歩行の後は脳内歩行かよ 095 位相を揃えて休む元旦の清々しさを知る 096 鳥の視点､虫の視点､半死者の視点の街景色 097 ミスマルノタマならぬミツマロノドタマ 098 そこを出るのか入るのか自らの内なる禁足地 099 鼻水多めの脳内歩行は綿棒多面体で腕慣らし 100 最後の最後で周回遅れのスタートに立つ