METATRONIC METALOGUE 16

 

096 鳥の視点、虫の視点、半死者の視点の街景色

■1■朝、「名古屋最高地点」について夢の中で考えていながら目が覚めた。名古屋市内で最も標高が高いのは守山区にある東谷山の山頂で海抜198.4mだ。初心者の登山に向いているらしい。2番目に高い山は名東区の親鸞山で111.6m。名古屋はやはり平らだ。ちなみに最も低いのは港区新茶屋4丁目で-1.73mだ。

■2■今日は起きた時から喉の調子が良くないので、さすがに今日こそは大人しくしていようと思ったが、元旦と2日目の違いが気になって、結局昼過ぎに地下鉄に乗った。そして駅前に立った時、この界隈の高層ビルの方が東谷山より高いことに気が付いた。名古屋のミッドランドスクエアは47階で247mだ。

■3■それからJRセントラルタワーズのオフィス棟は245.1m、ホテル棟は226m、JRゲートタワーは211.1mで198.4mを凌駕している。以前ミッドランドスクエアは42階まで昇ったことがある。直通エレベーターで41階まで一気に上り、そこからエスカレーターで42階に上がるのだが、そこまでは無料だ。

■4■今日からここもやっているみたいなので、とりあえず行ってみた。42階の入場口で1000円の入場料を払えば44〜46階にある野外展望台スカイプロムナードに入れるのだが、そこまでする必要はない。エレベーターからはJRセントラルタワーズを下から上まで見て取れるし、窓からは街並みも良く見える。

■5■昨日の元旦とは打って変わって、近鉄百貨店も名鉄百貨店も今日から営業していた。名古屋駅桜通口地下街のユニモールや太閤口地下街のエスカなども営業中で、駅の観光案内所も今日は開いていた。たった1日の違いで、駅から道路の人の流れが昨日とは大きく変わっていた。まあ元旦が非日常なのか。

■6■一方高島屋やJRゲートタワー、ミヤコ地下街やキタチカなどは今日もお休みだった。シャッターの降りた地下街は昨日と同じように人影もまばらで、雑踏が戻った地下街とを同時に見ると何とも不思議でもある。それにしても外人の観光客が多い。欧米人も東アジア東南アジアも複数人で移動している。

■7■こちら側からは交差しないままいつものように人の流れを見るにつけ、何となく半分死者の視座のような気もする。人々は昨日の静寂が何だったのかと思うほど既にいつものようにも見えるが、それでも正月用のBGMが流れる中で皆どこかウキウキしているようにも見える。そして既に新しい年なのだ。

■8■今年は例年になく多くの正月飾りを目にしているな。立ち止まってメモしたり、撮影したりするのでなかなか歩数が増えない。そこで混雑する名古屋駅でなく1つ先の桜通線始発の太閤通駅から乗ろうと歩く。そして大きく道を間違え、結局太閤口よりはるか先を歩いていて、戻るのにちょっと疲弊した。

20250102 Thursday

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