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■１■さて午前９時を過ぎたのでラッシュアワーも過ぎただろうから出発しようとして、今日が日曜日だったと気づく。９時26分発の鶴舞線は混んでいたが座れたし、恩寵のように陽光も射してきたことだし、まあ良しとしよう。あ、綿棒多面体を持って来るの忘れた。ボケてる。車内は暖房が効いていて眠い。

■２■一昨日は庄内川と新川が合流して名古屋港に流れ込む河口を見た。今日は地下鉄鶴舞線で御器所から終点の上小田井まで来た。新川はここから３kmほど上流の、名古屋市北区と西区と北名古屋市の境界でもある新地蔵川と洗堰の合流点から始まるのだが、そこらは省略して今日はここから下流に向うのだ。

■３■駅からまず平田橋に出て、名古屋高速２号線と県道63号が立体交差して新川を跨ぐ新平田橋のたもとをぐるりと回ってから川岸を歩き始める。風が強くて滅茶苦茶冷たい。ゆっくり歩いていると寒いので必然的に小走りになる。ＪＲ系のローカルな城北線の架橋をくぐり、さらに丸山橋もその下を抜ける。

■４■川を跨ぐガスか水道のパイプの上に、野生の鵜の群れが止まっていた。昭和30年代の中頃まで犬山鵜飼の冬季練習場だっというから、その末裔達なのだろうか。更に名古屋高速６号と下の一般道が重なっている新川新橋を抜け、車厳禁のこも原橋の真ん中まで渡る。強風が収まってきて、日の光が温かい。

■５■｢河口から15km｣の標識をやり過ごすと、クリームイエローの新川大橋で対岸に渡ってみる。川の両岸とも手すりのある遊歩道が続く。ＪＲの東海道本線、城北線、貨物線、新幹線の４本の橋脚をまとめて潜り抜けると、名もなき橋があり、さらにその先には赤い本体に緑の欄干が可愛い新川小橋があった。

■６■新川に飛び出すほど迫っている名鉄名古屋本線の新川橋駅との間の踏切を越えると、本体が灰色で欄干が茶色の新川橋がある。そこここの遊歩道脇にクロッカスやパンジーが綺麗に植えられている。またあちこちに石垣や石畳や巨石が丁寧に配されており、川と川岸が地元住民に愛されているのが分かる。

■７■やがて五条川と新川の合流地点を過ぎると、左手に湯のや天然温泉湯吉郎が建っている。入湯欲をグッと堪える。そして目の前が萱津橋だ。両岸の遊歩道はここで途切れている。庄内川との距離が200ｍ程にまで接近している。
ここまでで６kmほどだ。左折して豊公橋を渡ると清須市から名古屋市に入る。

■８■新川は江戸時代に開削された人工河川だ。複数の川が流入して洪水が多発する庄内川の被害を減らし、その水を迂回させる目的があり、その後幾度も改良されている。蛇行する庄内川とは対比的に、新川の川筋は直線的だ。そこから更に２km余り歩いて中村公園を抜けて帰路に就いた。日本の秋は美しい。

■９■中村公園駅で乗り込んだ東山線は空いていた。しかし名古屋駅では休日だからか鬼混みでホームに人が溢れている。カップルだらけだ。何かあったのだろうか。次の伏見に着いた。降りれない。鶴舞線への乗り換えを速攻で諦めた。栄で多くの客が下りたので、今池で桜通線に乗り換えて無事帰り着けた。

20241208 Sunday