45051

■１■夜中の３時に目が覚める。今日はもう夜間歩行はしないのだと２度寝する。２～３日は歩くのを止めて体力回復に努めようと思った。しかし５時に目が覚めた時は、逆キセル歩行…つまり最初と最後に地下鉄を使いその間を歩くという新歩行しようと思った。結局６時３分御器所で乗り８分今池で降りた。

■２■気温８度､体感温度６度｡オプシンもロドプシンも全開の明るい世界だ。少し北上してから左折西進する。このまま道なりに進んで名古屋駅北のガードをくぐり、亀島まで歩くのだ。人が多いので超ピッチ歩行を止めてロングストライド歩行に切り替える。ゆっくり大股で歩いたが、ゆっくり過ぎると寒い。

■３■色々なものに目が行く。平田町から道幅が広がった。東片端からそこに高速道路が重なってくる。外堀通りはその名の通り、名古屋城の外堀の跡が右側に続く。水が消え、土が溜まり、そこに木々が生い茂っている。真っ直ぐ続く道路も楓並木とその落ち葉が美しい。ランナーとサラリーマンが道を行く。

■４■朝はほとんどの人が少し早足なことに気づく。名古屋城から出る堀川を渡ったところでちょい左に入る。気になっていた円頓寺商店街を端から端まで歩いてみる。まだ店はほとんど開いていない。元の通りに戻って、のりたけの森を右目に進み、ＪＲのガードをくぐると地下鉄東山線の亀島駅に辿り着く。

■５■改札を抜けてホームに降りる。名古屋駅まで１駅なので１本やり過ごしたら、２分も経たずに次の列車が来た。そういえば東山線のラッシュアワーは輸送量が半端なく、山手線のように次々来るんだった。名古屋駅で降りてびっくり。乗車客と降車客がホームに溢れて静かに流れている。毎日こうなのか？

■６■次の列車、次の次の列車に乗るために列をなしている人たち。瞬間密度なら新宿以上だろう。ホームが通れない。乗り換えるのはほぼ無理だからいったん外に出だ。どの地下道も通勤通学の激流だった。流れに入るためには縄跳びのようにタイミングを取る必要がある。昨日までとのギャップが激し過ぎ。

■７■どこか洗面所を探して着替えたいと思ったが、この人ごみの中のトイレは想像がつく。どこかで一服する必要があるのだろうか。外に出る。朝日が温かい。今日は快晴だな。ＪＲの駅の人波を見ながら、ＪＲセントラルタワーのエレベーターで15階に上る。オフィスフロアーには公共の洗面所がなかった。

■８■しかたなく大きな窓ガラス越しに日向ぼっこしてから、となりのＪＲゲートタワー伝いに地上に降りる。こちらも２階までトイレが見当たらない。なんかそうこうしているうちに汗も渇き引っ込んだ。８～９時の間は、１度もサラリーマンをしたことがない人間には、禁域結界とも言える不可侵領域だわ。

■９■人が休憩できる広いフロアがあった。そこには見たこともないクリスマスツリーオブジェがぶら下がっている。何か心のどこかで｢ごめんなさい、私が悪う御座いました｣という感覚が渦を巻いている。仕方なくＪＲ名古屋駅に戻る。いや、さっきよりさらに混んでいるじゃん。昼間は情報量が多すぎる。

■10■慣れるまでは夜間より感受量を絞らねばパンクする。結局40分ほど名古屋駅界隈をうろつき回り、車内で立ったままでもいいから帰ろうと決心する。名古屋から始発駅の太閤通まで戻り、そこから御器所まで座って戻ることに決めた。御器所に着いたのは９時８分だった。昼型に復帰するのは大変そうだ。

20241121 Thursday