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■１■雨上がりの朝６時はまだ暗い。12℃、体感温度10℃。少し暖かい。出しなに万歩計が水没したので、急遽スマホに万歩計のアプリを入れてみた。地下鉄桜通線で御器所から新瑞橋まで移動。６時26分、今日は昨日の続きで、山崎川の川岸を瑞穂新瑞橋横のバスターミナルから名古屋港まで歩くことにした。

■２■海側に向かって右岸を歩くと、新瑞橋と師長橋の先で名鉄名古屋本線が走り道が途切れるので、師長小橋という細い橋を渡って左岸へ。川べりにある珍しい踏切を渡ると、すぐ先に呼続(よびつぎ)という駅がある。渡し舟が出る知らせが人から人へ呼び継がれたことが由来らしいのだが難読地名ではある。

■３■以降はしばらく左岸をてくてくと歩き続ける。山崎橋･呼続橋･あおみね橋。やがて名古屋高速３号をくぐり、祐竹橋も通過する。さらにＪＲ及び新幹線の下を抜けると川幅は広がってほぼ南に流れるのだが、豊生橋を抜けると、あとはもう一直線に名古屋港に流れ込む。満潮らしく波が川上に上っていく。

■４■地図と現地は絶対違うものだけれど、現地を歩いた者はこの２者を身体を介して同じと見る視座を得る。地図を見てから現地入りするのか、現地を出てから地図を見るのか、現地で地図を見るのか、地図だけを見るのか、現地だけを見るのか、何も知らないままか。ちょっとジャイナ教の七句分別っぽい。

■５■河口までずっと左岸を歩いていたら､いつの間にか細い道になっていた｡それでも車は必ず左に寄り減速してくれる。日本のドライバーマナーや民度は凄いなと思う。河口がもう目と鼻の先にある東築地橋を渡ると、山崎川と堀川の河口に挟まれた突端に出る。背後はすぐ海で、船の舳先のような形状地だ。

■６■驚いたことにそこに市立東築地小学校があった。ちょうど８時で集団登校する生徒たちに出会った。本当に健やかにあれ。河口から少し遡って堀川を跨ぐ国道23号線の高架橋に辿り着いた。そこからこの橋にへばりついている歩道橋を渡り築地側に行く。水面が遥か下なので渡り切るまでずっと怖かった。

■７■その先を真っ直ぐ進めば地下鉄名港線の築地駅なのだが、つい一昨日見た名古屋港の風景を垣間見たくて埠頭の先端に向けて歩いて行った。港に行き着くまでは様々な工場や倉庫が動き始めていたが、ガーデン埠頭の公園に辿り着いてみると、やっぱりほとんど人影がない無人の不思議な空間領域だった。

■８■今日は歩き疲れが出始めたので、無理をせず名古屋港駅に向かう。ちょうど出口から客が次々出てきて、それぞれの職場へと急ぐ。このほぼ50～100mの距離の大いなるギャップにまた面食らう。洗面所で着替え、ホームの電車に乗り、御器所に向かう。長距離朝散歩は本当に楽しい。楽しすぎて腰が痛い。

20241127 Saturday