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■１■東山線には連続して一社と上社という名の駅がある。一社は<いっしゃ>と読み、上社<かみやしろ>と読む。一社は一色(いっしき)村と下社(しもやしろ)村の合併時に両村から一字ずつ取った名前だ。諏訪湖の｢上社･下社｣とは違い、上社の方は<かみやしろ>と読む。まあ地名だから統一しろとは言えない。

■２■10時25分出発。６℃。曇り、僅かに薄日が射す。今日も御器所→今池ルートから東山線の一社まで行く。一社の駅舎は植田川の真上に跨ぐような高架で建てられている。その植田川はすぐ隣の長久手市の雨水調整池が水源で、その後名古屋第二環状自動車道に沿うように流れ、天白区で天白川に合流する。

■３■今日はその植田川を一社から辿り南下するのだ｡11時05分スタート｡まず最初に上社JCTで川は道路の下をくぐるが､人間は歩道橋で上を渡る。中根橋、一社橋､向田橋､打越橋と短い橋を過ぎると右手に細長い一社公園が下田橋まで続く。川は清流だったり、淀みでは泡立ち濁ったりを繰り返して流れ続ける。

■４■下田橋、陸前橋、町田橋と小さめの橋を渡った後、高張橋付近で川幅は広くなり、左岸に遊歩道がある。西山橋あたりで第２環状自動車道から離れ、新西山橋を抜けると高橋料金所に続く高橋ランプの高架線と荒田上流線と下流線をまとめてくぐる。整備された両岸の中で沢山の木々が紅葉して賑わしい。

■５■これまでの過半と違って、常にそちこちに人がいて、逆にゆっくり歩いている目有人を追い越すのが憚られるので遠回りしたり、狭い護岸遊歩道をランニングする人に気を使って道をあけたりと、何かと気を使う。焼前橋の後は一本松橋と新一本松橋だ。橋の先は個人的には色々ある国道153号線に続く。

■６■川岸に草履が揃えて置いてある。今世紀初頭に箱根でヌース合宿のスタッフをしていたさっちゃん(現材は小説家の佐藤究氏)が、温泉施設｢天山｣の川べりで靴を揃えて｢まろさん、あとは宜しくお願いします｣とか言いながら飛び込む真似をしたことを突然思い出す。何かわからずかなり慌てた記憶がある。

■７■川の片側の遊歩道が突然途切れたりするので、迂回路を探しては道を間違えたりする。人間専用の黄色い半ノ木橋まで辿り着く。そのすぐ傍に川を渡すガスか電線のアーチがあるのだが、その上にシラサギが青空を背景に片足で美しく立っていたが、なかなか上手く撮影できない。この辺りはサギが多い。

■８■結局塩釜駅までずっと人の住む地域だったので、今回はせっかく自分で作って持ってきたおにぎりを食べる機会がなかった。また持参した綿棒多面体も風と人目を気にせずに撮影できる場所が見当たらなかった。また駅の洗面所も全部埋まっていたので着替えられず、仕方なく寒いままそのまま帰宅した。

20241213 Friday