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■１■愚妻が名古屋市の｢敬老パス｣再発行手続きしてくれたので、ついに「鉄砲玉大作戦」が稼動する。今までは帰路があるので、基本的に物理的な最高不<至>距離の縛りがあった。しかしワンウェイ鉄砲玉で行けるところまで行き、帰路は地下鉄を使うことが可能に。名古屋の優秀な｢敬老パス｣の話は後日に。

■２■｢広小路葵南交差点｣に出現すると想定した妖怪｢道筋惑わせ｣の現場に向かう。より正確には｢いる｣ではなく｢ある｣と捉えている妖怪現象。現場でそれと対峙して脳内で退治すべく３度目の進行である。｢２度あることは３度ある｣の諺をはみ出し、｢仏の顔(だけでなく私の顔)も３度まで｣と書き換える作戦。

■３■慎重に交差点を左折して広小路通りを西進する。振り返ってよく見ると広小路葵南交差点と広小路葵交差点が「七」のような形で組み合わさっているので、方向感覚が狂うのだと分かる。現地ではなく脳内にいた妖怪は消滅した。あとはこの広小路通りを辿れば名古屋駅まで４kmだ。次のフェイズに進む。

■４■栄界隈が時間が朝に近いのもあるけれど、何やら若者が多い。しかも団体や明らかな仮装モードの者もいる。ああそうか、ハロウィンか。いや待て、ハロウィン当日は今日10月31日ではなかったか？多分本や正月みたいに、今日が中日で前夜祭とか含めて楽しむのが日本だわ。ツグミが囀り交わす並木道。

■５■しかしやはり大繁華街である栄と駅前を結ぶ道筋だからだろう、人が沢山いる。久屋大通公園を抜け、三越を横目にどんどん進む。ずっと両手を振り回し高速歩行だ。街灯がブドウのような形をしている。さらに進むと支柱そのものが青色の電飾になっている。納屋橋で堀川を跨ぎ、錦橋経由で駅前まで。

■６■個人的に大好きなぐるりと捻じれたモード学園スパイラルタワーズを見上げながら名古屋駅に向かう。初めての場所では全然ないのに、自ら歩いて辿り着く道や街は楽しい。そして新鮮だ。歩いてきた途中にも沢山面白いものがあったけれど、それはまた後日追々記すとして、地下鉄乗り場に降りていく。

■７■５:52名古屋発を待つ。既に始発から３本目だ。日本の交通機関は綺麗だし正確だなと思いつつ、外人目線のようにつくづく思う。紛争中とか、独裁国とか、極度の極貧だったりと様々な国があるけれど、日本を見たら天国だと思うだろう。極楽の住民はそれが当然だから苦悩し不平を言う自由すらある。

■８■地下鉄桜通線で御器所まで16分。いつも散々歩いている道の地下をワープしてると、ちょっと原始人的な感慨を持つ。御器所到着。下車する少しの人達はこれから仕事なのだろうな。改札を抜けて地上に出る。それでもまだ日の出前だ。夜陰に動く吸血鬼かよ。帰宅して窓を開けたらょうど日が昇ってた。

20241031 Thursday