METATRONIC METALOGUE 16

 

031 外界の内面歩いて内界の外面を見る

■1■霜月朔日新月。相変わらず丑三つ時に目が覚める。心身が結託して作り上げた慣性の法則だが、これから少しずつ後ろに2時間ほどずらしていかなくては。微妙な腰痛。股関節・膝・足首が硬まっていると、本来それぞれの関節で分散されるべき負担が腰に集中して痛みを引き起こす。念入りに準備運動。

■2■今日のルートも名古屋駅方面に設定。御器所出発で鶴舞公園から大須通りを進み、名古屋高速環状線下を右折し、名駅南3丁目交差点を左折。名駅通りを北進して名古屋駅に行くと見せかけて(誰にだよ)、太閤通りを西進。地下鉄桜通線の始発駅である太閤通駅に至る。Googleで先行体験してインプット。

■3■本日も4:30出発のつもりでいたのに、直前になって置時計が電池切れで5分遅れているのに気付き、バタバタしながら出発。気温17度、曇天。Gパン長袖でも体が温まるまではちょい小寒い。両手をブンブン振り回すピッチ歩行開始。体が温まると今度は汗ばみ始めるので、長袖と帽子を脱ぎ半袖になる。

■4■夜歩き始めた最初から、外界を移動しているのではなく自らの内面を見続けているのは知っている。しかしそれが外面でもある。どちらもリアルと捉えるスタンスを選択している。反転するのでなく、大概は半転で中途な領域になる。更に半転して先に進むか、逆反転して戻るか、動けずに立ち止まるか。

■5■行く先々の信号がことごとく青になることはある。今日がそれだ。麻雀で何をやっても勝ってしまう時に似ている。人はそれを運とも統計的偏りとも呼ぶ。だがほんのちょっとしたことで潮目は変る。連続青信号は水主町交差点で途絶えた。水主でカコと読むのを知らずに直進したらJRの高架線に出た。

■6■あんなにペグマンも使ってシミュレーションしたのに曲がり角を間違えた。そうかあの赤信号で右折すればよかったのか。まあショートカット分がなくなっただけだけど。線路沿いに1km北進する。JRや名鉄の深夜バスが到着していく。でかいキャリーバッグを転がす人が多い。もう連休が始まるのか。

■7■昨日歩いた名駅に続く道を眺めながら、左折してガードをくぐる。あとは太閤通りを直進1.2kmでゴールだ。今でも御器所から名古屋駅までは1時間かからないのか。まあ大したことではない。「ポツンと一軒家」じゃないけれど、昔は山中を1時間とかかけて通学してた子供たちも少なからずいたのだ。

■8■デニーズが見えて突然太閤駅に着いたことを知る。5:46分到着。太閤駅って一昨年までは中村区役所駅だったんだけど、中村区役所が移転しちゃったので駅名変更したんだよね。次の電車は5:50発徳重行き。昨日名古屋駅から乗ったのと同じ列車じゃん。汗をかいたので車両の端に座る。御器所はすぐだ。

20241101 Friday

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