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■１■８時30分に家を出る。気温３℃。まあ陽光があれば大丈夫。８時46分に乗って、いつもより空いているなと思ったら今日は日曜日だった。新瑞穂で電車が止まったまま動かなくなった。すぐ隣の車両で若い男性が倒れており、誰かが非情ボタンを押したようだ。ワンマン運転なので、運転手が飛んできた。

■２■意識朦朧としているので、とりあえず駅のベンチに動かそうとしているので、｢手伝います｣と言って手を貸す。そのまま駅員さんが引き継ぎ、列車は動き出す。彼はその後どうなったのだろう？鶴里で降りて、東海通で野並橋まで500ｍ｡今日はそこから昨日の続きの天白川に沿って下流へをスタートする。

■３■堤防の上から民家側を見ていたら、子犬が門前でフンをしている。その家の黒猫が出てきてそれをガン見する。飼い主はフンの処理をしてそそくさと去ろうとする。黒猫がそれを追いかける。そんな一コマに目を奪われていて、危うく藤川との合流点を見過したので、少し慌てて戻り写真を撮ろうとする。

■４■藤川は2.8km東の戸笠池が水源で､途中鳴子池を通過しながら東海通と平行に西流して天白川と合流する。いいアングルを求めて道なき河原を進んだら葛や萱の枯れた枝や蔦が絡まり合って動きが取れず、足元もぬかるみゆるむ魔領域に嵌まり込んでいて、誰にも気続かれずに河原で遭難の恐怖に晒された。

■５■天白橋の下を抜けようとして、結局ここも緑の魔境を突破できずに戻るはめに。しかし野良猫ズがいたので、カリカリを奉納することができた。星の宮人道橋の中央からの景色が心地よい。水色の星田橋を抜け、名鉄名古屋本線を迂回して塩田橋を通過しても、そこで合流するはずの扇川が見えてこない。

■６■仕方ないので国道１号の潮見橋まで戻り、対岸に渡ると扇川が流れていた。２つの川の間にコンクリート製の高い人工隔壁の中堤防があり、互いの川が見えないのだ。しかもそこは通行禁止になっていた。２川は平行したまま新幹線と東海道線をくぐり、２km先にある天白扇橋の手前でようやく合流する。

■７■川幅は一気に広くなり､国道247号線の千鳥橋と名鉄常滑線をくぐる。最後に名古屋高速４号と県道55号の天白大橋を抜けると、その先で名古屋港に流れ出る。しかし今日は無理せず、千鳥橋で右折して柴田駅から名鉄常滑線に乗った。名鉄は乗らないので勝手がわからず、取り敢えず神宮前で降りてみた。

■８■駅を出て驚いた。出店と客で一杯だ。通りに出ても観光客で溢れている日曜の熱田神宮はこんなに大人気なのか。しかもちょうどお昼時で、食事処の前はどこも大行列だ。神宮には寄らず熱田神宮伝馬町まで歩いて、地下鉄で帰宅する。今池でやっていた不発弾処理も無事終わったようだ。今日は満月か。

■９■多分もうすぐ水辺を歩くシリーズは終わる。名古屋市内で未踏の川や運河が無くなってきているのもあるが、それに合わせて水平と垂直の身体意識問題が自らの中で大きくなってきているからだ。そしてその手初めてとして、今までの｢歩く｣だけでなく｢走る｣意識が少しずつ入って来ることになるだろう。

20241215 Sunday