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■１■準備運動をしてから、４時15分に外に出る。雨は上がったが大地は濡れている。水たまりがあるところは真っ直ぐ歩けない。しばらく歩くとパトカーが静かに寄ってきた。「やった、ついに職務質問されるのか」と心中ちょっと色めき立ったけど、両手を激しく振る歩き方を見てかスルーされてしまった。

■２■まずは川名交差点。ここで暑いのでここで上着を抜く。ここで左折してあとはひたすら関田名古屋線を道なりに北上する。名古屋高速２号を跨ぎ、広小路通りを超え、覚王山日泰寺近くの交差点に着く。ここから先は初踏の地となる。地図では分からない上り坂下り坂で歩き方のペースを変えながら前進。

■３■ひたすら静かに歩いていると、突然思考独り言を始める。「そもそも何で歩いてるんだっけ？続けることが目的ではないけれど、安易にやめることが解決になるわけでもないから、とにかくやり終えてから考えよう。人生に似ている。人生のトータルな評価は自死ではできない。」プチ結論が出たらしい。

■４■上の天満宮を通過して出来町通りを越えたら５時08分、あっさり目的の名城線砂田橋駅のある交差点に出た。ガイドウェイバスの高架線が見えないと思ったら、ここで直角に曲がって北上していた。地下鉄はまだ動いていない。そこでその高架線に沿ってそのまま北上し、砂田橋を渡って矢田川を越えた。

■５■堤防の内側の広い河川敷や林森たち。日の出前の川面は暗い。川沿いに立ち並ぶ大きなマンション群。立ち止って撮影していたら汗が冷えて寒くなってきた。このまま森山自衛隊前まで行ってみようかとも考えたが、大人しく砂田橋駅まで戻ることにした。ちょい登山で登頂せずに下山する判断みたいだ。

■６■砂田駅の洗面所で着替えたのだが、隣のトイレでずーっと大声で電話をしている男性がいた。小さな会社の社長か重役のようだが、今の世情や仕事の内容などを、始発前のトイレで何十分もパワハラ気味に話し続けている。５時30分に改札に行くと始発の左回りは５時52分だが、右回りは５時37分だった。

■７■右回りに乗って八事で鶴舞線乗り換えで御器所に帰ることに決定。車内側から見る可動式ホーム柵上の駅名表示板の色が駅によって異なることに初めて気が付いた。茶屋ヶ坂(黄)､自由が丘(桃色)､名古屋大学(青)､八事日赤(赤)､八事(青)は確認した。鶴舞線ではどうかなと思ったが柵自体が未設置だった。

■８■始発に乗って仕事に出かける人達。八事で乗り換えた東南アジアの女性の一団もこんな時間から出勤なのだろうか。みんな髪を隠しているのでムスリムだろう。何とも言えずお元気でと心の中で言う。６時10分、御器所に着く。外に出るとまだ暗い。日の出は６時27分だ。帰宅すると猫が駆け寄って来た。

20241115 Friday