METATRONIC METALOGUE 16

 

054 運河の対岸を巡りて回る十二橋

■1■午前4時過ぎに目が覚める。2度寝しようと蠢くが結局眠れずに起きる。Dremspellにおける今日のキンは<kin140:黄色い惑星の太陽だ。つまり私の銀河のバースデーということになる。今日も御器所から朝の2番列車に乗り名古屋駅へ。気温7℃、体感温度4℃。当然外はまだ暗い。今日は手袋持参だ。

■2■昨日は中川運河の西岸を下ったが、今日は東岸を南下して東西2値の双方を押さえることにした。まあ双岸の登りと下りも入れた4値を極める必要は特にないだろう。難しいことは体に聞けばいい。体の秘密を勝ち取るのだ。名古屋市長選の投票日でもある日曜日。名古屋駅の地下通路でまた出口に迷う。

■3■駅の桜通口から外に出て南に進む。外はまだ暗い。半月が名古屋モード学園ビルの横に見える。6時15分、ささじまライブ方面から非常に沢山の女の子たちがでかい荷物を引きずりながら名古屋駅方面に向かって来る。長距離バスで戻ってきたのだろう。東京ディズニーランドの袋やお土産を抱えている。

■4■運河北端の堀留を今日は逆側から眺めつつ運河橋に登り、運河の岸沿いに猿子橋へ。そこから次の小栗橋までは、西岸は一本道だが東岸は堀川に繋げる松重閘門のある横堀を跨がねばならない。最短で渡れる小橋がある公園施設オープンが午前9時なので、運河三叉路から大きく遠回りして柳原橋を渡る。

■5■小栗橋から長良橋までの間の水際に「珈琲元年」の中川本店があった。いつも車に乗せられて訪れていたので、もっと遠くにあると思っていた。名古屋には全国展開のコメダ珈琲店の他にも、「コンパル」「支留比亜珈琲店」など多くのチェーン店があるが、2013年創業の「珈琲元年」はメニュー充実で好ましい。

■6■長良橋まで来ると、ここからはずーっと一直線なのだが、もうもろに左手から朝日を浴びる。八熊橋を通過する。対岸の倉庫が朝日で輝いている。どの橋も対岸から渡ると新しい橋のように感じる。見覚えのある風景を対岸から眺めると、知ってるはずなのに新しい景色だ。初見の再見。初めての2度目。

■7■野立橋。今日は欄干にカモメがいないな。そう思いつつ橋の真ん中まで来ると、カモメの群れが飛んできて、頭上をゆっくり旋回してくれた。中野橋からも蜆橋からもその眺めは美しい。そして水面が見えない東道路は早足で突き進む。このウォーターフロントにずーっと遊歩道があればいいのにと思う。

■8■7時30分、昭和橋に到達。昨日同様このまま左折して帰るのは芸がないなと思い、もう1つ先の橋を見るべく更に進むことにした。名古屋駅行きのバスが走って来て通過する。今後、バスもありだな。ずっと歩道が不整備なので前腿が疲れたため、歩き方をちょっと変えてみる。制限のない歩きは楽しい。

■9■そして東海橋に着く。この橋を通る道路は「東海通」と呼ばれているが、元は明治5年(1872)に佐屋街道を廃止して新しく整備した東海道(前ヶ須街道)であり、一時期は全国を結ぶ幹線道路であった橋だという。この橋越し西方遥かに鈴鹿山脈が見えた。シートレインランドの観覧車もかなり近くに見える。

■10■ここを左折東進すると地下鉄名港線東海通駅がある。途中に通行止めになった線路があった。これはJR貨物が保有していた名古屋港線で、2024年4月1日に廃止された路線だった。東海通駅でゆっくり着替えた後帰路に就く。ずっと座れていたので、御器所到着までラッシュアワーだと気づかなかった。

20241124 Sunday

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