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■１■今日は夢の中で｢禁足地｣について考えつつ目が覚めた。禁足地とはその土地の伝承や歴史的背景により、限られた人のみ、あるいは誰も入ることが許されていない場所のことだ。禁を破って入ると呪われたり何らかの罰が当たるというニュアンスがある。つまり外から中に入ることが禁止されているのだ。

■２■しかし｢禁足｣という言葉自体はむしろ逆で、ある場所から外に出るのを禁止されること、あるいは自禁することだ。誰が誰を禁ずるのかと、何処の内と外なのかという反転した問題がここにはある。そして最も重要でありつつ言及されないのが、そこから出るのか入るのか、自らの内なる自らの禁足地だ。

■３■まあ面倒臭い反転問題はさて置いて、今日は伊勢神宮・明治神宮と並び日本３大神宮と称される熱田神宮に行き、2012年12月に禁足地を解かれて一般に開放されている｢こころの小径｣を歩くことにした。小径にはずっと禁足地だった熱田大神の｢荒魂｣を祀る｢一之御前神社｣(いちのみさきじんじゃ)もある。

■４■翌年の2013年が熱田神宮の｢創祀千九百年大祭｣に当たり、これに合わせての公開でもあろう。しかし直接は全く関係がないと思われるマヤの長期暦13バクトゥン(約5125年)の切り替わりが2012年12月21日の冬至であることや、ドリームスペルやヌーソロジーで特別視してきた2013年とも重なって興味深い。

■５■１月４日は金山で名古屋界隈在住の一族の新年会があり、それがお開きになった後にその熱田神宮にある元禁足地をサクッと歩いて帰ろうと地下鉄に乗った。そして熱田神宮西駅に降り立って少し考えが甘かった事に気が付いた。正月４日目でも非常に多くの参拝客の群れが改札から神宮に向かっていた。

■６■こんなにたくさんの出店が出ているのも驚いたが、元旦や三ヶ日で人出は収まると思っていたので、心がへし折れた。しかしせっかく来たのだからとその折れた心を｢こころの小径｣へという名目のセロハンテープで繋いで境内に入る。ここも出店と参拝者の大波で溢れている。皆の顔が明るいから良いか。

■７■本殿に向かって右側から抜ける道を行くと、パワースポットとも言われる清水が湧き出る｢清水社｣がある。以前夜間歩行で未明に来た時は無人だったので怖くて近付けなかった所に今は長い行列が出来ている。そしてその奥に、公開は10:00～16:00のみのなので以前は入れなかった｢こころの小径｣がある。

■８■本殿正面の雑踏からするとここを通る人は少なく、｢一之御前神社｣までに出会ったのは数組だけだった。平日はもっと少ないのだろう。そして出口まで行って初めて自分が逆回りしていたことに気がついた。そのまま人波を逃れて７里の渡しで一服。そこから地下鉄沿いに新瑞橋まで歩いてから帰宅した。

(※)なお元禁足地内は撮影禁止なので画像がないのは悪しからず。

20250104 Saturday