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■１■今日は阿由知通りを昨日とは逆に南進しようと思いながら家を出ると、いきなり真ん丸の月がある。そうか今日は満月なのか。自分事だが生まれた時満月だったから、そのまま満麿(正確には旧字体で<滿麻呂>だが)と名付けられた。計算すると872回目の満月を見ていることになる。今日は満月と歩こう。

■２■膝の違和感は周りの筋肉を付けることで解消できると考えていたが、痛むようになると大変なので、昨日は湯治のように何度も風呂に入り、今日も歩き出す前に丁寧に準備運動をして、意識をしながらできるだけ流れるように歩いた。ダッシュできないもどかしさはあるが、阿由知通りを巡航速度で歩く。

■３■少し西に傾いた満月が、大小の交差点を通るたびにビルの間から顔を見せるので、つい月のことを考える。月と土星は「１日１年法」というか、月の平均朔望周期は29.53059日であり、土星の公転周期は29.53216年だから、誤差わずか0.00005％以下で月の365倍になっている。最近と最遠の可視２天体だ。

■４■既にハナミズキの葉が紅葉している。博物館前の道を挟んだアーケード街(６車線を挟むので、全屋根のアーケード街ではない)を抜ける時、晴れの日の夜間歩行時には何も感じないけれど、雨の日には本当にありがたいことを思い出す。阿由知通りでもこのタイプの屋根付き商店街はなかったと記憶する。

■５■土星の１つ外側の軌道を回る天王星は裸眼では見えない。天王星の公転周期はザックリ84年と言われるが、ネット上でも84.021年,84.022年,84.023年などとバラツキが多い。wikipediaでは84.25301年となっているが、個人的には最近のwikiはあまり信用していない。天王星も月と関係していると考える。

■６■マヤには104000年のフナプ・ク・インターバルというものがある。これは１キンを(20×20＝)400年とした260キンだが、この１キンを４朔望周期118日(＝29.5×４)にすると、260キン(１ツォルキン)は30680日となり、天王星の１公転周期に極似する｡なお<118>は現在の周期表で最大の原子番号でもある。

■７■今日は猫に会わないなあと思っていると「まめ猫」というCafeの看板が目に入った。そして24時間営業でドライブスルー付きのマグドナルド。他の店舗もだが、この時間帯にほとんど客はいない。走らずにピッチを上げるために、両手を大きく振り回す。腰の重心を上げ下げしてベストポジションを探す。

■８■阿由知通に限らず、大通りの闊歩に飽きたら、１本内に外れた道を歩くことにしている。ほとんどの場合大通りと平行に道走っているので、信号の赤と緑の切り替え調整の時も上手く使う。裏通りに入ると月が良く見える。夜の闇の中では、月が見守っているという感覚が少し分かる。満月が満月を見る。

20241017 Thursday