METATRONIC METALOGUE 16

 

035 赤い桜通線沿いをコンプリートして

■1■外気温16℃、体感14℃。低湿度は寒く感じる。名古屋の市営地下鉄は黄色の東山線(H)、紫色の名城線(M)、青い鶴舞線(T)、赤い桜通線(S)の4本がある。名城線は環状線の他に名古屋港と金山を繋ぐ名港線(E)がある。あと平安通駅と上飯田駅を繋ぐ、日本最短の地下鉄(0.8km)である上飯田線がある。

■2■御器所には東西方向の鶴舞線と南北方向の桜通線が交差・接続している。昨日は御器所から鶴舞線の終着駅である赤池まで歩いた。桜通線は一昨日に御器所から始発駅の太閤通駅まで歩いた。今日はその桜通線の御器所から反対側の終点である徳重駅方向に歩いてみる。疲れたら無理せず途中まででOKだ。

■3■寝起きに少し疲労感があったので、今日は少し早めに出てその分ゆっくり目に歩こうと考えた。4時10分出発。御器所駅から南に阿由知通りも含む名古屋環状線に沿って、桜山、瑞穂区役所、瑞穂運動場西、新瑞穂、桜本町までの4.5km。全然ペースを落とさずいつも通りにサクサクと歩く自分に呆れる。

■4■今日は初めてベルトを使用してみた。腰に何か巻いてあると体の座りがちょっと違う気がする。桜本町1丁目交差点で左折(東進)し、あとは東海通りを道なりに6.2km進むと桜通線終着点の徳重駅に着くはずだが、ここからは未知のゾーンだ。二度と訪れないかもしれない街角を、体を通して味わう所存。

■5■見る聞く嗅ぐ感じるを込みで、歩くという行為で自分自身と世界に接する。体には本当に感謝している。野並と鳴子北の間の林が道路に迫った所に、何か黒い塊がある。最初は猫かと思ったが、横で草を刈る人の物入れ袋だった。農作業でもしているのかなと思っていたら、「どうも〜」と声を掛けてくれた。

■6■こんな暗い早朝に道路横の雑草を刈る作業中だった。誰に誇るでも主張するでもなく。有難いことだ。心中で深々と礼をしつつ先に進む。相生山駅の傍にある戸笠公園の池に映る街灯群が美しい。道の窓際で若い女の子がこんな時間にテーブルで何かしている。何かと思ったら無人のセルフカフェだった。

■7■神沢駅を過ぎると、高速道路の高架線がある。昨日鶴舞線に沿って歩いていた時にくぐった名古屋環状第二自動車道だった。徳重のちょっと先はもう豊明市だ。今日もまた名古屋市の辺縁部に来ているのか。さすがに朝が明け始めてきている。空が綺麗だ。健康のために早朝散歩している人が増えている。

■8■ゴールの徳重駅が見えてきた。手前の要池に東の空が映って、何やら感動的な風景になっている。みごとな演出だ。5:58に駅到着。2分後に動く始発を見過して洗面所でゆっくり着替える。次の12分発に乗って座ったら、既にラッシュアワーが始まっている。御器所に着いたらもう空は明るくなっていた。

20241105 Tuesday

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