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■１■最近毎日で使っている｢敬老パス｣について。これは名古屋市在住の高齢者を対象に、市営のバスや地下鉄等の交通機関を年間730回まで無料で利用できるという優れものだ。しかも事前入金しておけば名鉄･近鉄･ＪＲを利用しても、市内運行区間分は後日運賃相当額が支給される非常に有難いシステムだ。

■２■実は2020年に一度作ったのだけれど、福島県で多面体合宿をした時、東京で紛失してしまっていた。愚妻が区役所に行くついでに再発行の手続きをしてくれたら、チャージしてた一万五千円がそのまま残っていた。年配者は外出して健康増強を願い、医療費負担増を減らすという名古屋市の方向性やよし。

■３■夜間歩行98日目。名古屋市内の主幹道路の殆どは走破ならぬ歩破したので、道筋の選択肢もほぼなくなってきている。百夜歩行を達成したら、新たなパターンを考えよう。現状を反転して、終電で目的地に行き帰路を歩くことも考えたが、昼間歩行で電車→歩き→電車だとバリエーションが一気に増える。

■４■そう考えると夜間歩行も逆によく味わい尽くさねば。夜の闇と光を歩きながら、自らの内面と外面のあわいを見て来たと捉えてきた。それ自体をさらに反転して、昼の光と影を歩くこと。自らの内面・外面・双方の重畳部を存在させる場そのものへのアプローチ。楽しみつつ自らの身体を用いた試行錯誤。

■５■さて４時20分。兵庫県知事選の結果が本当に良かったと思いつつ、西に歩く。正面上方には、左下に木星を従えている十六夜の月。できるだけ直線的に裏道を辿り、ＪＲ中央西線に出たら高架線沿いに金山まで。裏道は車道の真ん中を歩けるので好きだ。未だ暗い金山駅を抜け、一直線の佐屋街道を進む。

■６■本来東海道の熱田宿と桑名宿間は海路だったが、佐屋街道は主に陸の迂回路として機能していたとのこと。尾頭橋商店街を抜けて新幹線をくぐる。尾頭は諸説あるが、約1400年前に道場法師が頭に蛇が二巻き、その尾と頭が後方に垂れ下がっていた事に由来するとか。変なの。途中に五女子交差点を通過。

■７■今でも｢ごにょうし｣とは読めない。８世紀の奈良時代頃、名古屋一帯を治めていた尾張氏の当主が７人の娘をそれぞれ嫁にやり、婿にその土地を与えたことに由来するらしい。現在でも二女子･五女子･四女子の町名が残っている。ひたすら歩いて５時36分、あおなみ線の小本駅に着く。始発は５時49分だ。

■８■余裕を持って洗面所で着替え、名古屋駅に到着。人が多い。今日は月曜日か。６時、新幹線の改札が開き、乗客がどっと入場していく。６時12分の桜通線に乗り換える。こんな時間に女子高生が乗っている。朝練かな？６時30分に御器所着。あれ、少し疲れている？コンビニで少年ジャンプを買って帰る。

20241118 Monday