015 塔と穴の比喩を形にする

■綿棒多面体で表現しようとしている「塔と穴」あるいは「凸と凹」「陰と陽」「男と女」「二而不二」等々。ただ「塔」と見ていたものが、上下をひっくり返すことで簡単に「穴」でもあるということの１つの比喩。

■自らがその外にいるか内にいるかという視座そのものの移動、あるいは意識の結節点（綿棒の集まる点をも表している言葉）に沿って移動させることで、立場そのものの交換・重畳が可能だということのメタファー。

■誰にでも３次元空間の中に３次元を超えたものを重ね見ることが可能な示唆。ただしこれは意識焦点も視座そのものすらも移動せずに同時に見ることができるモデルのための綿棒多面体表現の１／２部分にすぎない。

■そもそも塔はもので穴は空間を指す言葉だ。人間における男と女の在りようは元々反転している。塔と穴がぴったり一致する時とは、双方が４値的に相貫・重畳する空間。ただし言葉の比喩を数の比率と誤認しては台無し。

2019.12.12 Thursday