■１■今朝は午後から雨が降るというので、午前中に庄内川の両岸制覇の未踏部分を歩くことにした。両岸制覇というと大仰だが、要するに名古屋市内を流れる庄内川の両岸を全て歩くというテーマだ。両岸を同時には歩けないので日を跨いで対岸も歩いたのだが、まだ残る未踏部分を潰して行くということだ。
■２■地下鉄で名古屋駅まで出て、太閤口から市バスに乗り、豊公橋東で下車した。おいおい、まだ９時過ぎなのに雨がパラパラきているんだけど。まあ、雨の川岸歩きは初めてだから、それもまた良しかと傘を広げる。そういえば今まで豊臣公だから｢トヨコウ橋｣と思ってたが、豊公橋は｢ホウコウ橋｣だった。
■３■名古屋市側から清須市側に橋を渡り、河畔を下流に歩き始める。河川敷部分に広がっている畑が、濃い紫色の分厚いモコモコ絨毯だらけに見える。近づくと紫蘇だった。畝間も見えない程びっちりワサワサに生えている。物凄い生命力の植物だ。なお紫蘇には青紫蘇と赤紫蘇があり、前者は大葉とも言う。
■４■豊公橋から新大正橋までの河川敷は、この時期一斉に紫蘇畑になるようだ。紫蘇畑が途絶えたら雨も上がった。ここで橋を渡り、名古屋市側河畔を南下する。冬に見た河川敷の石のベンチやテーブルが既に若草に埋まっている。曇り空で良かった。晴れて30度越えしていたら炎天地獄だったかも知れない。
■５■蛇行する川の曲りの内側に砂岸が広がっていた。河原に降りて水際まで行こうとしたが、ズブズブとぬかるみ気味の砂に足を取られる。これは無理に進むとやばい状態のまま立ち往生するやつだと思い、自制して元の道に戻る。久しぶりなのでいつものような河原と意識が自然に馴染む感覚がマヒしてる。
■６■川上から川下に向かって吹いていた風が、いつの間にか川上に向って吹いているのが、水面の波立ちで分かる。川岸に船着き場のような岸壁ができていた。そのまま垂直にドボンと落ちないように、赤と白のポールが立てられているのだが、赤･緑･黄などに塗られている近隣の橋桁と交わりかなり派手だ。
画像右はwikipediaより借用
■７■冬の枯れた色合いの河原が、今は緑が萌え広がっている。枯木立ちだった樹木も日陰を作るほどこんもりと生い茂っている。体を動かして世界と自らの世界観のずれと重なりを確認する必要を感じる。緑が多い季節になって、自分が水際に大きな樹木がある景色が好きなのだということが改めて分かった。
■８■新前田橋まで歩いてから橋を渡り、伏屋駅から近鉄に乗って帰ってきたのだが、帰宅後に<Google
Map>で歩いた道筋を確認していると、関西本線が川を渡るすぐそばに｢大名古屋温泉跡｣があった。跡？調べたら2014年３月に閉館していた。もう10年以上前だ。何度も行った記憶が蘇る。10年遅れの残念だ。
今日は今日とて「大名古屋温泉」
20250524
Sturay
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