018:綿棒多面体の｢塔と穴の界面｣モデル

■１■絵づらが可愛い女の子でなくて申し訳ないが、「塔と穴」を「綿棒多面体帽子」として被ってみた。無精ひげは演出だな(嘘)。前方を５角形の頂点でなく線にする被り方もあるだろう。太い毛糸の帽子の上に被るとぴったり感が半端ない。イケオジのふりをしてお洒落したら、町中も歩けるかもしれない。

■２■うーむ、そんな気がしてきた。どんどんしてきた。服飾関係の人にもそれとなく｢どうでしょう、このアーティスティックなアイテム？｣と言ってみたい。寿老人か古代エジプトの後頭部エイリアンの長頭王族をイメージしながら鏡を覗いてみた。残念ながら単なる綿棒多面体オタクの変態爺ぃだった(笑)。

■３■絵づら的に後ろの綿棒多面体とちょっとだけ調和していると自ら慰めてみる。綿棒多面体への冒涜ではないかという思いと闘いながら、いい感じで頭に収めてくれる毛糸の帽子を脱いで直接被ってみた。頭部が見事にすっぽりと収まった。内部で首を巡らせばちょうど綿棒多面体の中で頭が回るサイズだ。

■４■内径と頭蓋骨回転空間の絶妙さだけでなく、肩幅とつば部分の径とも寸が合っている。改めて綿棒ってどれだけ人間工学しているのかと思う。もうこれからは綿棒１本が魔法使いのワンドであり、密教修行者の独鈷であり、教師の指し棒であり、孫悟空の如意棒でもあるとも言える、とまた高揚し始める。

■５■帽子としては塔になっている穴に頭を収めたまま内側から世界を見ているうちに、これなら月並みな帽子の概念をはみ出して、むしろ斬新なアート系の被り物で行けるのではないかと、脳内で街中をシュミレート歩きしてみる。もう居直ってすまし顔するしかない。遠い目をしていても全然大丈夫だ(笑)。

■６■被った後と前とでは世界を見る目が何か変わる。塔頂部分を抜いて円筒構造にすると、何となく人間界と違うところと繋がっちゃうかもと脳内妄想は広がる。賢くなるのか、愚かになるのか？４値論理的には｢どちらも｣でもあり、かつ｢どちらでもない｣でもある。｢ヤバい｣と書いて｢面白い｣とルビを振る。

■７■先端部分はバッキーボール半球だ。それをカーボンナノチューブ構造で立ち上げ、７芒星で曲率を反転させた後の６芒星展開。そんな説明も被ればいらない。難しすぎる概念を無視せず現今の諸状態を超える禁断の「綿棒帽子」である。それにしてもふと思う。元祖山本裕一氏は被ったのだろうか、これ？。

2019.12.17 Tuesday／2024,08,27 Tuesday reviced