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■１■５時42分の桜通線始発に乗り、今池で東山線に乗換えて、中村区役所のある終点の高畑で下車。６時20分､６℃､体感４℃。今日はここから南下スタートだ。1.5km弱進むと八田から流れ出る荒子川と交差するので､ここから進路を川沿いに変える。時々川沿いに道がなく遠回りするが、紅葉の木々が美しい。

■２■歩きながら自分の腹が前方に引っ張られるイメージをしてみる。腹が前に出る感じで、歩き方が少しだけ変わる。次に頭が前方に引かれる感じで歩いてみると、また違う歩行になる。後ろから押されたり体を捻られたりされる感覚も面白い。階段で長い物を担ぐ時、重心が上にあると思うと楽なあの感じ。

■３■体が前に引かれる感じは誰が作り、何が影響を受け、誰がそれを違うと感じているのだろう？一括りで｢瞬速の自己催眠｣と言ってしまえば無思考のまま終わってしまうが、イメージを作りそれを意識するのが自分なら、それに応じているのは体というカミ？他者を巻き込む神でなく、自己ではない未自己。

■４■そのカミと上手くカミ合う時、お手軽なゾーンに入る。自分を分割する必要はないが、２にして１でもあるという｢二而不二｣的理解はあっても良い。その方が体も楽になるし、気持ちも楽しくなる。カミはもちろん体だけでなく、自己と未自己を瞬時に行き来する。｢内なる自己他者問題｣と言うやつだな。

■５■自己他者問題など全く気に留めずに、笑顔のまま犬を散歩させる老婦人。そこにいてくれて有り難う。外なる自己他者問題も同時にあるな。机上で考え、歩きながらも考える。他者と同じである必要はないし、異ならねばならない理由もない。自己と他者もカミあうし、見詰め合い見詰められ合えるはず。

■６■ブォンブォンとエンジンを吹かしながら走る、周囲も自分も見えないバイクの若者。安易にすべてに有り難うと言わせなくて有り難う。あなたと私の他に私と社会や私と世界の関係もある。あなたにも当然ある。絶妙なやり取りがあれば笑いが生まれる。笑いは命の安全弁。強制からはそれは生まれない。

■７■荒子川公園の紅葉が、圧倒的な秋として抱き締めてくる。中洲のような人工の島フェニックスアイランド。大好きな川の中の突端部をゆっくり歩く。逃げないカモメたち。この川に河口はない。河口部に設置されたポンプ所が強制排水するのだ。淀み濁る自分の思考も強制排除するポンプ所がないものか。

■８■ポンプ所で右折してあおなみ線の稲永駅から帰路に就く。稲永ってイナナガじゃなくてイナエイと重箱(湯桶)読みするのか。(何にも)イエナイって読んじゃったよ。毎日揉まれている方々には申し訳ないが、通勤ラッシュも面白い体験だった。季節的に殆んどの人が黒い服なので自分が少し浮いてたけど。

20251121 Friday