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■１■午前４時半、気温13℃、体感11℃。今日は塩付通４の交差点から東に向かう。山崎川と檀渓通を越えて進むと､国道153号に出る。鋭角のＹ字路を左に入り、杁中駅前を左折して進む。案の定アップダウンの道筋だ。高低差のある地形に合わせた道路デザインの坂道群は、川のように緩やかなカーブを描く。

■２■名城線の八事日赤駅の交差点を越えて直進し、千種区の縁に沿って進みながら途中で左折して山の中の道路を進み、やがて東山動植物園に突き立ったら、そこを右折して植物園側の縁をぐるりと回りながら東南端に出るはずだった。しかしなぜか歩道が森の中を進む登り道になり下の車道から外れていく。

■３■山道の右側にはいつの間にか金網のフェンスがあるし、何といっても街灯がまばらであたりは結構暗い。ひょっとしてこれって、また知らぬうちに動植物園の内側に入っちゃってるの？熱を帯びた汗が少し冷や汗に変わる。戻るに戻れず、止まると寒いので暗い道を進むしかない。いや何より暗くて怖い。

■４■スマホのアプリ地図を見ても分からないし、手持ちの地図も街灯が遠いので比較しにくい。てか地図とグーグルが食い違ってるし。今どこにおるねん？街中ならまだしも、夜間の森の中って全然分からないよ。焦らないふりを自分に強いつつ進むと、木々の間の道が段々車道と同じ高さに下ってきている。

■５■それでも園内から出れないのではと心配したが、道はあっさり車道と繋がり住宅街に入ってきた。道なりに進むうちに、電柱の町名プレートが植田山町なのが気になってきた。東山動植物園を回り星ヶ丘方面への間にそんな町名はないんだけど。植田山の植田って天白川支流の植田川の植田だったりして？

■６■立ち止まってスマホで現在地を確認する。あれ、動植物園がはるか上方ある。ちょう待て、このままだと千種区の東山どころか、天白区を越えて名東区中心に向かうぞ。ええと手前を左折して、１ブロック先をさらに左折で道なりに北上すると、当初の通過目的だった東山動植物園の東南端に出るはずだ。

■７■夜明け前の千種区と名東区の境にある暗い道を進んでいて、ビビリ感度計が何かに反応した。眼前の看板地図を見るとこの先に火葬場がある。どうする？かなり戻って１本東の道を進むに変更。暗いのは変わらない。十六夜の月明りが有り難い。やった、ようやく植物園の縁に出た。藤巻の信号を左へと。

■８■あとは道なりに進んで左折すれば、もう東山線星ヶ丘駅に出るだけだと思っていたら、目の前にずっと先まで一直線に続く上り坂が見えてきた。試練はまだ続くのか。気が付けば東の空がもう明るくなり始めている。登り切ったと思ったらまた坂だ。椙山女子大の前を通る。スギヤマと読めなかったワシ。

20251107 Friday