47055

■１■３時起床。福井県にあるあの有名な曹洞宗永平寺の修行僧の起床でも夏は３時半、冬は４時半なのに。単に爺ぃの目覚めが早いだけと思われかねないが、２度寝の快楽も知っている。曹洞宗と言えば、20年ほど前、浅草でテラバイトしてたな。当時は今のように町が外人で溢れるとは思ってもいなかった。

■２■11℃､体感９℃｡昼は21℃まで上がるのか。今日のスタート地点は御器所交差点から300ｍ東の交差点で、そこから塩付通･春岡通と道なりに北上する。４km近く進むと県道215号に出て道は果てる。ここを左折して100ｍ進むと、御器所交差点から続く名古屋環状線に出るので、改めて道なりに北上していく。

■３■人影がない交差点で大声張り上げて痴話喧嘩(？)する中年カップル。コンビニの前に座り込み少しだるそうにダベりあう若者２人。修行僧にもAIも見ないであろう闇の中の人間模様。腰や膝や足首に意識を向けつつ、意味も価値もないまま転がるように進む早足の心地よさ。AIには分からないのだろうな。

■４■現今までのAIは身体感覚や身体性がないので、つられてあくびをしてしまうとか悲しみの場で思わずもらい泣きをするということはない。過去の科学的あるいは心理的表現の山から、身体的感覚がないまま確率的に自然な言葉の結びつきで文字列を紡ぐので、現今と近未来の未知なる共感や共感覚がない。

■５■体が動くうちに体を動かし、そこから生まれる苦しみや心地よさを探求し味わい尽くすことの面白さを、人間として放棄したままAIを利用して未来を語り続けるなら、人間を切り離したままの何かを人間に接ぎ木しようとする不気味さを感じなくなってしまう。AIの問題ではなく人間自身の問題なのだが。

■６■名古屋ドームを右目に見つつ進むと地下鉄名城線の矢田駅に出る。ここで左折すればJR中央線･名鉄瀬戸線･名城線が交差する大曽根駅だが、今日はそちらには向かわずさらに直進する。道なりに名鉄矢田駅を越えて矢田川を渡る。夜明けはまだ遠く、東の空はうっすら白みかけただけだ。ちょい早すぎた。

■７■左折して矢田川沿いをに遊歩するという誘惑をこらえて橋を渡り切り、郵便局の角を左折。道は自然にカーブして北に向き、そのまま道なりに１kmちょい進んだら、今日のゴールのJR新守山駅だ。頑張って早く歩き過ぎた。新守山50分発名古屋行きに乗る。世界はまだ暗い。今日の日の出は６時14分かよ。

■８■鶴舞で下車してもまだまだ日の出は見えない。万歩計は9987を指している。10000歩にはあと13歩足りない｡脳を撫でる朝の鶴舞公園散歩の誘惑に堪えて、乗り換えや駅からの帰宅でクリアするからと、地下鉄鶴舞線に乗る。御器所でも日の出は見えない。非修行爺ぃの起床を冬タイムの４時半に戻すかな。

20251102 Sunday