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■１■夜半に雨も上がり、｢雨が降ったらお休みもアリだな｣仮定も吹っ飛んだ。外気温13℃、体感は11℃。そういえば今日から11月だ。すぐに萩尾望都さんの『11月のギムナジウム』が連想される。『トーマの心臓』の元となった作品だ。初出は1971年11月号なのか。11と言えば『11人いる！』もあったっけな。

■２■今日のスタートは桜山駅で、そこから八熊通をひたすら西進する。実はすでに御器所駅から１km、1300歩歩いているが、それはノーカウントで。八熊の名はかつて中川区に八熊村があり、地区内の｢八｣劔神社と｢熊｣野神社から来ているとか。熊と言えば昨今の熊騒動。心底から共存を模索したいところだ。

■３■だが自分が遭遇可能帯域にいたら、国や自治体の対応に依存する前に、先ず自衛としてフルフェイスのヘルメットと昔の暴走族仕様の５寸釘打ち付けバットを持つ。そんな顰蹙の妄想をしつつ、歩きは都心環状線３号をくぐり、立石橋で新堀川を越え、金山駅が見える陸橋でJRと名鉄を跨いで直進する。

■４■大津通と伏見通を越え、住吉橋で堀川も越え、さらに都心環状４号と新幹線もくぐってひたすら進むと、篠崎橋で中川運河に出くわす。橋を渡った後、直進するのでなく右折して300ｍ進み、昨日の八熊橋の全面通行止めを再確認してから、昨日の予定ルートに沿い乗って大通りでない道を辿り西進する。

■５■道なりに進むと世界がどんどん白み始めてくるのを知る。昨日は暗闇歩行タイムが長かったので、今日はスタートを30分遅らせたのだ。曇り空が薄バラ色に染まり始めている。右折すれば昨日乗った烏森駅に出る道をさらに直進。あおなみ線の盛り土高架線に道を阻まれた所で、南下してガードをくぐる。

■６■すると突然、西の空一杯に大きな虹が掛かっていた。え、何だこの演出？雨上がりに昇る太陽を背に受けて空を見る状況だから、確かにそんなこともあるだろうが、朝焼けの中で南北いっぱいに掛かる虹を見せられて全身が痺れた。冨士山も虹も見るだけで喜びが沸き上がる。取り敢えず一人感謝を叫ぶ。

■７■右折すればあおなみ線の小本駅だが、ここも直進する。昇り始めた朝日がビルの上方を薄いピンクに染めていく。それらを背後で大地に接する虹の太い七色が支えている。この辺りは丁番を持たない万町(まんちょう)と言う単独町名なのか。そして八田駅に出る。通勤通学客は誰も虹なんか見てはいない。

■８■八田駅はJRと近鉄と地下鉄東山線が通っているのか。そしみな名古屋駅に繋がっている。最初に入口があった東山線を選択。７時前だからか車内は空いている。ジャージ１枚持ってきてたけど、トレーナー１枚で問題はなかった。今池乗り換えで御器所に帰り着く。さあまた１日が始まる。おはよう今日。

20251101 Saturday