METATRONIC METALOGUE 18

 

041 ■行き帰りを反転して歩く桜通り

■1■目覚めれば4時半。いつもなら出発の時間だが、何かちょっと怠い。夜中に目が覚めて2度寝したらかえって疲れるというあれかな?いや今でも夜中だが。今日はお休みにするか?それとも先に交通機関に乗って帰路を歩くとか。あ、それって着替えも必要ないし良いんじゃない。5時42分の始発に乗る。

■2■名古屋駅に着く。いつもなら帰路の地下鉄に乗る時間だ。地上に出て桜通線の上を歩く。なるほど、このルートだと東に向かって歩くことになるのか。1本裏道で早速白黒の猫に出会う。首輪はないが人馴れしていて逃げないので、ちょい高価なカリカリを一握り献上する。幸先良し。堀川を桜橋で渡る。

■3■桜通りは西端が名古屋駅前で東端は千種区内山交差点となる。両側8車線(途中から6車線+自転車道)の広い道で、その下を桜通線が走っている。とりあえずこの道をひたすら東進する。痛風で歩けなかった時、人間はなんと美しく歩く生物だろうと思った。しかし今はどれも個性的な歩き方として映る。

■4■久屋大通りの手前で雲間から朝日が射し、そして小雨がパラつく。ここで「天気雨かよ」と突っ込んだら、しばらくして止んだ。車道駅を過ぎたら欄干がある。川を跨ぐ橋かと思ったらJR中央線だった。しかし明るい街中の道路は少ししんどい。人の追い越しや信号に気を使うし、つい目が行く文字が多い。

■5■突然半世紀前の八王子の食堂シーンが脳内に蘇る。「しもーた、おかずの計算間違えたっ」と叫ぶBOB。当時大食漢だったBOBとワシは、定食屋で丼ライスを頼み、いつも丼でお代わりしてた。まだ半分残る丼ライスと空っぽのおかずの皿。何もあげないぞと身構えるワシ。こんな記憶がなぜ今蘇るのか?

■6■桜通りが果てると、地下鉄桜通線は直角に曲がって真っ直ぐ南下する。つまり今日は御器所から名古屋まで地下鉄に乗り、帰路はその上の道路をそのまま辿って帰るということか。土曜だからかずっと人通りもまばらだったが、今池まで来ると急に人数が増えた。7時過ぎ。ドンキはもう開いているのか。

■7■吹上まで歩いたところで9800歩だ。御器所まで1駅だけど地下鉄に乗るか?いや無理に数合わせはせず、身体に無理強いもせずに緩やかにオマケ歩きしよう。道路は広いしビルも無理に縦方向に伸ばし過ぎる必要もないので、名古屋の空は結構広く見えるな。ちょい疲れたから、帰宅後すぐに風呂だ風呂!

20251018 Saturday

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