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■１■友人との何気ない言葉のやり取りから｢記憶に残る名言｣は生まれ出る。当人はさほど意識せず口にしたフレーズが、個人的には心に響き後々まで思考の軸となる。例えば神聖幾何学に対してＢＯＢが放った｢幾何学は皆神聖ですよ｣や､セクションＳのペンターブを想起させる｢６以上は背景｣という物言い。

■２■｢プラトン立体のキモは３,４,５｣と言う時、正３角形･正方形･正５面形という面形や頂点に集まる３本･４本･５本という線数や、直交３軸系の３重と４重の面点変換や、５重対称性系の３重と５重面点変換にも表れている。１角形や２角形はないし、正６角形は平面になってしまい、頂点を形成できない。

■３■正12面体の20の頂点には３本ずつの線が集まり、正20面体の12の頂点には５本ずつの線が集まっている。正６面体の８つの頂点には３本ずつの線が集まり、正８面体の６つの頂点には４本ずつの線が集まっている。20×３＝12×５＝60であり、８×３＝６×４＝24(＝12×２)で、シンプルに空間60進法だ。

■４■人間だけに限らず多くの動物は、ぱっと見で５までの数は、色や形のように直覚できる。これは数覚と呼ばれているが、数覚は６以上になると覚束なくなる。そして数を数え始めると時が流れ始める。野鳥倶楽部のように訓練すれば個体数の瞬時把握能力は上がるが、通常は５と６の間にギャップがある。

■５■５と６のギャップを軽々と超え行くには、黴臭いアカデミックの権威を借りた理だけでも、怒りや恐怖に煽られた情だけでも叶わない。日本人には憧れの国がない人が多いと言われる。それは単なる駄洒落や数合わせを越えた日本語空間のカゾイロハあるいは｢語呂合わせ｣に活路を見出せるかもしれない。

■６■昨今の画像生成AIの進化には本当に目を見張るものがある。一般ユーザーは日常言語でプロンプトが可能となり、その分プロンプトエンジニアリング設計はより複雑になっていく。ただしプロンプトの多くが英語を前提とされてるので、日本語のような｢高文脈の言語｣には適していないことが少なくない。

■７■私たち日本人が生成AIをよりうまく使うためには、英語圏の言語や文化を背景に設計されているプロンプトそのものの設計や最適化技術の仕組みを知ればよいと考えられている。しかし翻訳の問題も含めてに日本語そのものの発想や表現に適したプロンプトエンジニアリングに目をける必要があるだろう。

画像<2>｢nippon.com｣ https://www.nippon.com/
画像<4>｢IBM｣ https://www.ibm.com/ より借用。

20251012 Sunsday