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■１■季節の端境期がほぼないまま涼しくなった。喉に不快感があり少し風邪気味っぽいので、今日は散歩も数千歩に留めようと思いつつ家を出た。未明の街を歩くと少なからずの猫を見かけるが、最近御器所十字路のまだ開かない喫茶店のシャッター前に、首輪をしているのに心許なさそうなサバトラがいる。

■２■閉め出されたかのようにプランターの後ろにいたり、隣の自動販売機の裏にいたりする。すぐ傍に屋根付きのバス停があるので、たまにバスを待つ乗客に可愛がられたりするのだろうか。数日前初めて気づいた時は、傍にしゃがむと怯えることもなく顔を上げこちらを見た。数粒入りのカリカリを上げる。

■３■次に会ったのは２日後だ。やはり遠出して早朝の７時台前半に御器所に戻って来た時も店の前にいた。この時はこちらの顔を見てニャーと鳴いた。数粒しか入っていない高級のカリカリを１袋上げる。バス待ちの人の目もあるので早々に帰路に就いたが、もう少し上げても良かったかもと後ろ髪引かれた。

■４■その後も早朝で、信号を渡りながら探したら、通勤途中と思われる女性にお店のシャッターの前で撫でてもらっていた。昼間に通りかかったら、お店の猫なのか尋ねてみようと思う。首輪をしているけれど飼育放棄の猫ではないとも考える。そして今日。なんと今年の役目を終えたプランターの中にいた。

■５■こちらの顔を見るとニャーと鳴く。今日は袋ごとのカリカリを鞄に潜めていたので、プランターの中に一握り置いた。ちょっとがっつき気味に食べ始める。そのままそこを後にしたけれど、もう１握り上げても良かったかと思い直し、数ブロック巡ってからまた十字路に戻ってみたけど、もういなかった。

■６■この猫のことは寒くなる前にもう少し観察しなくてはなるまい。さて今日の散歩での猫ミッションはもう１つある。自宅の２匹の猫たちのために、エノコログサを根ごと採取してくること。今年はベランダでミニトマトやチャイブなどと共に育てていたのだが、時期的に種穂を残して枯れてしまったのだ。

■７■この手の雑草は二期作的サイクルがあるらしい。春から夏にかけて茂ったあと、その後でまた若い芽が伸びてきて晩夏に再び生い茂る。秋のエノコログサは小さい葉のまますぐに穂が出ている。しかし道端に生えてるのは排気ガスその他で汚染されているので好ましくない。山崎川沿いにずっと探し歩く。

■８■結局花見コースをフルに歩いたがね季節外れらしく見つからない。仕方なく踵を返すとちょうど今年更地にされた空き地があり、全面にエノコログサが生えていた。感謝と共に４～５束を頂き、ビニール袋に入れて持ち帰った。やはり今日も１万歩超えか。途中の街角で猫たちを５匹見たからまあいいか。

(※)猫画像には、菅井隆行氏の写真を５点使用させて頂きました。感謝です。

20251003 Friday