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■１■朝起きたら製作途中の綿棒多面体が壊れてた。自重でひしゃげて潰れたのだ。前日１日がかりで制作準後して作り始めた切頂12面体の半分だったものだ。未明に余りに眠いので内部に正12面体を支柱殻に入れ込んでから、ほぼ垂直に寝落ちていたのだ。ショックの余り２度寝しようとベッドに横になった。

■２■綿棒１本を１辺にすると、切頂12面体はかなりでかくなる。同条件のバッキーボール(切頂20面体)の直径は37.6cmほどだが、切頂12面体は45.1cmになる。使用済みの古い地球暦を制作台紙にしたので、火星軌道直径の１超分の１、あるいは１キュービット(肘から中指先まで)に近いことが見て取れようか。

■３■１辺１単位の切頂12面体は、理論的に｢第１層正12面体、第２層斜方20-12面体、第３層切頂12面体｣にして､中心から３層を連結しながら組み立てればできるはずだったが、久しぶりに太い綿棒を使い、結節点も１か所に７本や８本が集まるので外側になるほどずれが大きくなり、このままでは完成しない。

■４■半ば眠りながら考えていたら、正８面体と５角錐のパーツを作って一気に組み上げる方法が閃いた。起き上がって本数を計算し、各パーツと必要な綿棒を整えた。切頂12面体の90本に補強60本で150本､斜方20-12面体の120本に補強150本で270本、接続部分120本で合計540本。着色210本で、無着色330本だ。

■５■いつものベビー綿棒より表面積が大きいので、着色もペーパーセメントを付けるのにもかなり時間が掛かる。正８面体20個と正５角錐24個を作り、残る部分にも全部ペーセメを付けた。準備と作業はかなりの時間を要したが、一気に作り上げた。まあ一気と言っても気が抜けないまま３時間余かかったが。

■６■この後は歪みや自壊がないよう各接点に水性ボンドを付けて行く作業となる。これも実に時間が掛かる仕事なので、取り敢えず２面分だけやって一服し、夕食をとってゆっくり寛いでから作業室に戻った。ぐわっまた潰れてる。なんで？弱いところが外れ、以降ゆっくり連鎖反応的に潰れて行ったらしい。

■７■久しぶりなので、接点周りを補強して行くボンドの、水に溶きながらの粘度調整も甘かったようだ。長い長いサービス残業タイムに突入した。眠い。実に眠気とも戦った。気が付いたらベッドの中だった。ループの夢のようだ。また壊れているのか？綿棒多面体の切頂12面体を見た。壊れてはいなかった。

■８■昨日、兎に角全結合点にボンドを塗り付けた後、ベッドにまた垂直に寝落ちしたことを思い出した。靴下を片一方履いたままだった。改めて各頂点をチェックし、弱そうなところは端からまたボントを重ねて行った。回転させてはチェックしてボンドを塗る。これもエンドレスなので一応完成宣言をした。

■９■１辺１のこの切頂12面体と、これから作る１辺が１／φ､１／φ2､１／φ3の切頂12面体と大きさを比較するつもりなのだが、よもや３日もかかるとは。赤が切頂12面体、黒が斜方20-12面体、そして横にあるのが内部に入るはずのオレンジ色の正12面体だ。ちょっと目覚めが怖い気もするが、取り敢えず寝る。

20250515 Thursday