■１■私は東京育ちで実家も横須賀なので愛知県や名古屋市からはよそ者だが、四半世紀住んで分かることも色々ある。県名の由来が近所の｢阿由知｣であり、あゆちの由来は｢愛知｣の古名により｢あゆの風(東風)｣に｢ち(風の古語)｣が付けたもので、｢風の吹き寄せる熱田の東に開ける地｣の意味だとは知っていた。
■２■しかし今朝読んだ地元の郷土研究家が残した本の中に、猫々ハウスの窓の外を通る｢塩付通｣が後付けの名であり、塩付通はもっと西の地にあり、元々の名は｢なごやみち｣だったと記されていた。もう変顔しながら｢どや、わしのいるところは凄かろ？｣と言いたい程、濃くて近い事に困惑しつつ記してる。
■３■なお｢御器所｣はかつて熱田神宮の所有地で、神事に用いる土器をつくっていた場所だったので、｢御器(ごき)をつくる所｣＝｢御器所｣と呼ばれるようになったのだという。熱田神宮といえば、三種の神器の１つ｢草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)｣が祀られていることで有名な古社だ。とにかく歴史が濃すぎる。
■４■上述の郷土研究家の本『知られざる御器所村』によれば、御器所村には大小様々な古墳が多く残っていた。しかし近年になって土砂採掘や田畑増築のために塚は取り壊されたが、主導者達が次々不幸や狂気に取り込まれた。そこで大正時代中頃の村の古老が｢ほとけほっとけ、神かまうな｣と言ったとか…。
■５■昭和区にある大きな｢鶴舞公園｣の敷地の端に、５世紀中頃に築造されたといわれる｢八幡山古墳｣がある。直径82ｍ、高さ10ｍの東海地方最大級の円墳で、1931(昭和６)年に国の史跡に指定されている。そう言えば今は柵で進入禁止になっているが、名古屋に来たばかりの頃、その頂上に登ったことがある。
■６■中村区が豊臣秀吉の生誕地なので太閤通や豊公橋があるのだと知りながら歩いてたが、豊臣秀吉の生母｢大政所｣は御器所村で生まれたとされており、『愛知郡誌』では御器所村で生誕したという異説があるとしている。信長・秀吉・家康だけでも十分濃いのに、どんどん歴史が身近に圧し掛かって来寄る。
■７■三英傑の出た愛知県程度の認識でずっと来たのに、古墳とか熱田神宮とかさらに昔のものも、もう近所に深く関係して来なくていいです。昭和区は選抜高校野球発祥の地だった。滝川町の敷地には第一回選抜高校野球の会場となった『山本球場』の記念碑が設立されている。ああ、今のものもいりません。
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画像<1>左「LIFULL」より。右「ONIMAGA」より。
画像<2>左wikipediaより 右「楽天トラベル」より。
画像<3>左「名古屋遺跡マップ」より。右「GoodLuck Trip」より。
画像<4>左／wikipediaより 右／中日スポーツ・東京中日スポーツより。
20250506
Tuesday
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