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■１■花粉症の季節らしい。周囲の多くの人が色々と苦しんでいる。花粉症は花粉によって引き起こされるアレルギー疾患の総称で、原因はスギやヒノキ、シラカバなどの花粉だとのこと。くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみその他の症状が出、またのどの痛みや咳が出て頭痛やだるさを引き起こすらしい。

■２■｢らしい｣と言ったのは、個人的に花粉症と(多分)有難いことにその症状が一切出ないため、体感を知らないからだ。花粉症の苦しみを知らない者が花粉症を語るなと言われそうだが、その症状に対して同じ苦痛や困難を感じられはしないが、どのように捉えているかという視座表明があっても良いだろう。

■３■花粉症は、菌やウイルスなど異物から体を守る免疫に関係するらしい。
免疫には｢自然免疫｣と｢獲得免疫｣がある。前者は生来体に備わっており、免疫細胞が侵入物に対応する。対処しきれない場合、抗体を作り、ヒスタミンやロイコトリエンが放出される。くしゃみや鼻水鼻づまりは体を守る反応なのだ。

■４■｢アレルギー｣とは体を守るための免疫が過剰反応することで、花粉症は花粉によるアレルギーというわけだ。しかしなぜ私は発症しないのだろう。発症しない人は遺伝・環境・生活習慣が違うと言われているらしい。遺伝的にはlgE抗体を作らないものは花粉症にならないという。私はそれなのだろうか？

■５■運動不足や偏向の食事や睡眠不足やストレスも全く気にしていない。花粉飛来のニュースがある季節は、眼鼻の不快感は全くないが、若い頃から喉にいがらっぽさを感じてはいたので、一応花粉に対して全く鈍感というわけではないだろうが、それでも重い花粉症に悩む人から見ればラッキーなのだろう。

■６■花粉症にならないのは遺伝的体質と言われたら、個人的にはそれで弾き出されて話は終ってしまう。しかし科学的説明で全て解明されているとは思っていないし、運不運で納得しているわけでもない。それまで未発症の人も、いつ突然発症するか分からないので気をつけるようにという医師の忠告がある。

■７■しかし自問しても自分には絶対生起しないものだとする、この何の根拠もない不動の感覚はどこから来るのだろう。結局は自慢かよと思われるのは心外だし、人生や社会において、もっと別に考えるべきことがあるだろうと言われても、なるほどそうかと納得することなく、それがまさに今の問題なのだ。

■８■現状を運不運やガチャとして捉えることで納得するつもりはないし、輪廻転生やカルマの過程とする世界観で思考停止するつもりもない。もっと大きな問題がそこにある気がする。なぜ自分はそこに属さないのかという側の視野も含めて、二元を超えて１つ１つの問題を考える視座の１つであり続けたい。

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(※)「花粉症になる人とならない人がいるのはなぜ？」「個人差というしかありません。」それで納得して引き下がるのはおかしいのではないか？花粉症対策には不摂生をしていても花粉症にならない人の意見や生き方も必要なのではないか？そんなもの言いだけでは何の役にも立たないけれど、強くそう思う。

20250325 Tuesday