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■１■久しぶりの歩行である今日は、まず御器所から鶴舞線に乗り庄内通で下車して庄内川橋まで歩いた。以前はこの橋の川向こうから川上に向けてスタートした。庄内川左岸を４kmほど進み、水分橋で右折してさらに１kmほど歩いて、矢田川の三階橋にある堀川の２次源流になるポンプ場まで行ったのだった。

■２■今日のスタート地点は庄内川橋のこちら側となる。この橋のすぐ手前が庄内川と矢田川の合流点なので、ここから上流に向けて右岸を行くとは、庄内川でなく矢田川を遡上して三階橋方向に進むことになる。久しぶりの長距離歩行だからか、違和感のある左膝が最初から笑いっぱなしだ。斜面が少し不安。

■３■しかしすぐに矢田川の両岸河川敷がずっと先までゴルフ場仕様であることに気づいた。両岸を行き来する簡易な人道橋が幾つも架かっており、ゴルフバッグを転がして渡る人も何人かいる。無人ホールもあれば数人が集まるティーイングエリアもある。よく分からないまま橋を何度も渡って両岸を歩いた。

■４■ティーショットをするおじさんがいたので、こちらが動くと気が散るだろうと立ち止っていたら、ジェスチャーで早く行きなさいと指図された。遊歩道だと思っていた舗装道をカートが走っている。ゴルフボールが飛んできたら危なくはないか？この人たちは一体何者なのだ？疑問は膨らむばかりだった。

■５■２kmほど歩いて名古屋高速１号と国道41号が川を渡る新川中橋近くまで進んだら、カートに乗ったおじさんに「何をしているのですか？」と尋ねられた。河畔歩行ですとも言えず｢川の研究をしています｣と答えると､｢ボールが飛んできて危険ですから｣と言われた。何か一般人立ち入り禁止的な雰囲気だ。

■６■丁寧に詫びて川堤の上に移動したが、その時は一級河川の河畔を一般人が自由に歩けないのはどういうことだと思った。帰宅後に調べたらその辺り一帯は庄内川ゴルフ倶楽部という会社で、川越えのショットも超ロングなホールもあり、インとアウトのフル18番コースを備えた由緒正しいゴルフ場だった。

■７■そんな中を何も知らずにうろついていたのだから、実に迷惑だっただろう。誠に申し訳ない。ただし火・金は休場日でセルフデーだとＨＰに書いてあった。平常日だったら摘まみ出される以前に、そもそも紛れ込むことができなかったはずだ。以前歩いた庄内川左岸は緑地公園なので気づかなかったのだ。

■８■新川中橋の先にある緑地公園で初めて川下に目を向けたら強風がきつかった。さほど気にしていなかったが、ずっと背中を押してくれていたのだった。逆ルート辿ったらさぞかし辛かっただろう。ゴルフ場が休日であり、強風が順風だったのも含め、気づかないまま幸運なことも人生には沢山あるのだな。

20250308 Saturday