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■１■自分としてのこれまでの自覚によるショック３選。その１、自分がイケメンとは程遠い月並みな容姿だと分かった時。その２、自分より賢い人が世界には無数にいると知った時。その３、自分のイメージから遥かに離れて自分が歳を取っていることを悟った時。それらを笑い飛ばして未自己を生きている。

■２■自らに対しての自由を有する者のみが、自らの作品創出や日常生活の中に自ら縛りを入れることができる。他者と同等な条件に敢えて制限を入れるのは労苦を増大させるだけと捉えるのは素人感覚だし、ならば自分もとただ真似する者は、真の自由人は自由という言葉すら不要という言の裏意も知らない。

■３■ただ闇雲に自らの創作や言動に縛りを入れれば良いという話でもないことは自明だ。自縄自縛という言葉１つですらも、自らの中では肯定的な意味を吹き込むことができる。「万物の流転は全て決まっていて全て自由だ」というもの言いは、矛盾ではなくパラドクスだ。そしてパラドクスには解が作れる。

■４■未来状況は未知だが、現今ではまだ「AIは考えるものでなく考えさせるもの」だ。｢問う者と問われる物｣あるいは｢答える物と答えさせる者｣の関係を超えて、AIの特性である情報の蓄積と抽出、人間の特性である情報の失念と変質を、二元対立としてでなく如何に統合しゆくかという第３の視座が重要だ。

■５■泳ぎを止めたら死んでしまう鮪や鮫のように、言葉を発していないと脱魂絶命すると自妄自得しているので、｢沈黙は金｣という諺には苦々しい思いを抱く。街角で独り言を呟き続ける瘋癲よりは、室内で少しだけ眉間に皺寄せたり口元を数ミリ上げてにや付きつつ、文字列ひり出す世捨てられ人でいたい。

■６■自分の保持する世界観や社会に対する日々の判断や評価そのものを100％疑わない者は飛び切りの愚者だ。不変を信念と誤認して他者の繊細な忠告に気づけない。逆にその都度100％自信がない者はその都度洗脳されている。99％の信頼と１％の疑義を。勿論この数字は数学の比率でなく表現の比喩だけれど。

■７■先の米大統領選では周囲の喧騒に惑わされずに正論を述べていた者が、今回のウクライナ問題では完全に惑わされて事実誤認を声高に主張している。他者や権力に強制されて言わされているのでなく、情報戦・洗脳戦の敗北者として強制誤認しているだでなく、気づかぬまま扇動強化する側に回っている。

■８■今この瞬間の自身の判断に対しても、99％の信頼と１％の疑義を持ち臨みたい。ディベートに勝つためだったり、自らは安全なところに居ながら実際の戦場を得意げに語る旧マスコミ傀儡の軍事評論家のようにでなく、自らの未来への判断を既存の思惑に操作されぬよう、判断を判断する視座を持ちたい。

20250225 Tuesday