46008

■１■人間だから生物だから、寒さに負けずに歩きたい。今日は鶴舞線で庄内通まで行き、そこから名古屋方面に歩いて戻ることにした。現在、鶴舞線の駅ホームは落下防止柵が順次設置されているが、御器所駅の鶴舞線ホームまだ柵が無いので写真に撮っておいた。なお庄内駅はもう既に柵が設置されていた。

■２■庄内通駅から外に出ると、500ｍほど先に庄内川を跨ぐ橋へと続く登りスロープが見えた。折角なので名古屋駅方面に向かう前に、取り敢えず庄内川を一瞥したくなった。橋のたもとに降りて、黄色に蛍光着色した綿棒多面体の｢星の種｣(小星形12面体)を画角に入れて撮影した。久しぶりの水際散歩が嬉しい。

■３■画像を撮ってから庄内通を南下すると、しばらくして高速に上る庄内通入口があり、そこから先はずっと県道63号の上を名古屋高速６号線が走っている。互いに寄り添い支え合うように、手を繋いで目の前を歩く仲の良い高齢の女性２人。男性の場合は特殊なケース以外ではまず見かけない自然な光景だ。

■４■道路に面した工事現場の警備員と、その前に車を止めた宅急便の運転手とが道端で二言三言対話している。知り合いなのかとも思ったが、多分たまたまそれぞれの仕事の動線が交差したところでの、自然で好意的な挨拶のようなものだろう。業務を忘れたわけでなく、どちらも滑らかに職務に戻って行く。

■５■<西区役所>というバス停で、バスがずっと停まっている。時間調性かなと思いつつ横を歩きながら中を見たら、運転手が丁寧に車椅子と手すりをロープで結び付けていた。客は誰も文句は言わず、好意的に見守っている。何か突然、日本というところは本当に良い所だよなあと思い、グッと来てしまった。

■６■外堀通りとの交差点を過ぎてすぐに、見覚えのある円頓寺商店街と円頓寺本町商店街を分つ交差点に出た。この４隅に三英傑（織田信長･豊臣秀吉･徳川家康）と水戸黄門の像があるのですぐ気づいたのだが、なるほど道はこう繋がっているんだ。いつもはこの横断歩道を渡って２つの商店街を歩いていた。

■７■同じ道や同じ場所でも、そこに至る道筋や見る角度で新しい見え方や新しい印象を受ける。ただ複雑で混迷し行くのではなく、一面的なものの見方がよりふくよかになりゆく気がする。高層ビルの群れの中でも、星の種を置いて広角レンズで撮ると、ある意味月並みな直交３軸系の街並みも麗しく見える。

■８■曇天の下でも歩けば汗をかく。いつも通り地下鉄の洗面所で着替えるつもりだったが清掃中だった。地図の案内に従って別のトイレを探して歩くが、通路の工事中でそのトイレが消えていた。さらに探すのも面倒なのでそのまま桜通線のホームに降り、汗で冷えたまま帰路につく。歩きも大分戻ってきた。

20250204 Tuesrday