■１■いつも通り午前２時過ぎに起きて、余り信用していない雨雲レーダーと１時間ごとの天気予報を見ると、ちょうど３時〜４時に名古屋上空を雨雲が通過するとのこと。４時以降に出発を延ばすか、左膝に少し違和感があるから今日はスキップするか？いや今日は無理に走りを入れず、傘をさして歩こうか。
■２■窓の外を見て、せめて降り出す前に少しでもと思い、２時45分に外に出る。歩き始めた途端、ポツポツと降り始めた。何だよ。いや焦らず初心に帰って今日はひたすら歩くのだ。傘は有難い。先日の雨中でびしょぬれ１時間を思い出してそう思う。今日は最遠までの往復路でなく、４角形のルートを選択。
■３■御器所から山王通りを西進し、鶴舞南から高速の高架線に沿って北進すると、道の左手に「三福」というお店がある。二十歳過ぎの頃、東京八王子で同じ名前のお店がオープンした。二十歳になったばかりの女将が１人で営む居酒屋だった。悪級友たちとよく通った。長老､銀川ケースケ､石黒ケムイチ…。
■４■のちに長老は教職に就き、ドバイまで行って教えていたりした。Ｋ＆Ｋは社会に出たくないからと猛烈に勉強して大学院に行き、英語講師として多数の大学で教鞭をとった。気の置けない連中だったが、みんな10年20年前に死んでしまった。タンタン
タラララ
タンタン…。濡れた駐車場で雨だれが鳴る。
■５■『ポーの一族』の中にピタン
タンタン ピタン…という水滴の擬音があった。｢ペニーレイン(小雨)だ｣と言うエドガー。ビートルズにも「ペニーレイン｣という名の曲がある。｢Strowberry
Fiels Forever｣とダブルＡ面のシングルだ。前者は<rain雨>だが、後者は<lane小道>だ。日本語の音とオノマトペ。
■６■雨の日も風の日も修学旅行の日でも、高校時代の級友は走っていた。ピアノレッスンのように。そういえばあの母校は生徒を信頼していたので、校則がバイク通学禁止以外一切なかった。そのせいか、３年間クラス替えもなければ席替えもなかった。今考えるとかなり異常だが、クラスは皆仲が良かった。
■７■中学生の頃は非常に怖がりだった。当時横須賀港を見下ろせる山の上に家があって、雨の日に夜遅くなって帰る時は嫌だった。狭くて暗い階段で木々の水滴が傘に落ちて来る。それが見えない傘の上で妖怪ではと思うと気絶しそうだった｡闇中で音がして我に返る｡雨の中でアルミ缶を集めている人だった。
■８■走るのを自粛して昭和区を一回りして戻ってきたら、数十メートル手前で綺麗に雨が上がった。何だよ。これは偶然でも大自然のイタズラでもなく、未だ自分が自覚できない未自分がやっていることだろう。１時間20分で9500歩弱。悪くはない。未明風呂の中でリフレインするStrowberry
Fiels Forever。
20241008
Tuesday
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