■１■台風18号の影響で天気予報は雨だった。幸いここ50日以上の午前３〜４時は殆ど晴れだった。しかし今日はさすがに厳しいだろうと、３時を待たずに晴れているうちにと15分早く外に出た。すぐにポツポツと雨粒が落ち始めた。仕方なく傘を開く。ウインドブレーカーは温度と湿度が籠って不快なのだ。
■２■御器所から真っ直ぐ北に進んでいたけれど、高速道路の下は雨がしのげるのではと思い、吹上で急遽進路変更して光速沿いに南下した。鶴舞まで来ると高速道路の高架線の下は確かにスペースがある。しかし20年以上前から変わらずホームレスのテントやダンボールハウスが幾つもあることに気が付いた。
■３■かつてまだ東京浅草で寺バイトしていた頃、新宿のホームレスを強勢が駆逐しているニュースがあった。あの過酷さからすると、名古屋の高速道路下のホームレスの人達は猫を飼ったり将棋を指したりしていて、随分と穏やかだなあと思ったものだ。日々生きることが大変至極なことも知っているけれど。
■４■ところで雨は微妙にパラパラタイムはあるけれど、３時以降はほぼ止んでいた。15分早めに出たことが返ってあだになった。しかも高速道路の下はフェンスで囲われたテニスコートや砂場、入ることができない緑地や管理施設などで、雨をしのげるところは案外少なかった。夜の雨に濡れる栄３の交差点。
■５■猫が車が来ないのを見計らって車道をホテホテと渡る。昼間車の中から見ていた風景と夜中に雨に濡れた光景とでは、同じと知りながらやはり別次元の空間に思える。電柱や街路灯の間をたまにダッシュしたりするのだけれど、歩く歩幅だと45歩だ。人がいるとついカッコつけて長い距離走り息が上がる。
■６■深夜もタクシーは少なくない。以前は歩いているとスピードを落として近づいてきたり、交差点の近くで停車したりするのを見て、「嫌だなあ、客を取ろうとして窺っているのだな」と感じていたけれど、最近では「控えめに気を使ってくれているのだな」と思えるようになってきた。心の体のゆとりか。
■７■無理せず余裕を持ってと思いつつ、「毎日以前より少しでも遠くに」のモットーに煽られて、同じ道筋だと信号１つでも先まで進んでから戻ろうと、小走りを少しずつ入れたりしてるので、体に微妙に疲れが溜まっている自覚がある。今朝はシャワーでなく風呂でほぐそう。日の出までまだ２時間もある。
■８■今日初めて公孫樹並木の下で、銀杏の実を踏んだ。
20241004
Friday
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