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■１■良し悪しはまた別の評価座標系に置いておくとして、これだけ科学技術が進歩し、またインターネットも生活と重なってきている中で、自我も含めた既存の１～３人称的視座では収まらない領域が溢れている。１人称と３人称が重なっている４人称的視座、少なくともその発想の有無で生き易さが異なる。

■２■古くは自身の左右反転した虚像を映し出す鏡があった。前世紀は自分とは異なる空間視座からの自身を動画を見ることができ始めた。今は同時配信やドローン操作によって、リアルタイムで自由度の効く他者視点から自分の姿を見ることができる。同時に複数視座を持つならそれは既に４人称的でもある。

■３■万物に神が宿るというような発想と世界観は、元々日本的にはあったし今もある。ここでもありあそこでもある視座や、私でもありあなたでもある在るような、二元分別のみでなく同時にどちらでもあり、その配分を自ら固定でなく自由度を持って変えられる日本語を、今より正しく機能させ得る時世だ。

■４■４値論理的思考や４人称的もの言い。直交３軸固定の正６面体的な思考のみでなく、高次のよじれ構造を自明で内包する正４面体的な空間認識。二元分別を見る第３の視座を全一に戻すだけでなく、同時に２元２値からの４と捉える第５の視座で二而不二を捉えられれば、正12面体正20面体を見て取れる。

■５■３次元空間の中でも、理想的な細胞分裂は１から２，４，８，16と分割し、５回目の分裂で切頭20面体の形になり、その時自然に黄金比が出現する。また次の分裂でπが破れて内側に捲れ込み外胚葉と内胚葉が形成されていく。やがて胎児の半神として胎盤が生じる。自分自身への胎盤からの視座の記憶。

20240704 Thursday