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■１■世界は見えているのに見えていないもので満ちている。先ずその概念が全くなければ、眼前にあっても眼に入らない。逆に１つことを意識して世界を眺めれば、それに対応して数や形や色や音や言葉すらも前面に飛び足して見える。その無色の驚きに対して、共時性だ啓示だなどと盛って自我拡大に変換する。

■２■私たちは２点の間に見えない線を見ることができる。３点があれば面も見て取れる。しかし点が４つある時、それを４面体として捉えるのは苦手だ。あらゆるものはミクロ・マクロ方向にも振動しているけれど、プラトン立体のように固定しないと認識できない。プラトン立体を再び見えない振動に戻す術を。

■３■悪魔の言語とも言われる日本語の稀有な在りようの１つに｢ルビ｣がある。親文字(ルビを振られる最初の文字や言葉)に係わらずルビは如何様にも振れる。悪魔と書いてカミと振るなど、真逆の意味も同時に乗せられるだけでなく、暗黙の了解があれば見えないルビのある会話や文章もある。AIには翻訳不可能。

■４■空間に見えない点が無限にあり、そこに無数の線や面を見ることができるように、あらゆる言葉にルビは乗せられるだけでなく、見えないルビが無限に乗せられるし、それを読むこともできる。ルビにルビを幾重にも乗せられるし、親文字とルビの大きさを同じにしたり大小反転も了解があれば不可能でない。

■５■安芸高田市生まれで近々の１期４年の市長を務めた石丸伸二氏が東京都知事選に出馬するという。私は今は都民ではないけれど、非常に楽しみである。もう本当にウ●コのような政治や選挙は石器時代以前のものになって久しいが、個人的には日本保守党の結党時のように、注目と応援は付告げて行きたい。

20240517 Friday