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■１■個人Ａが追及する世界Ａと、個人Ｂが探求する世界Ｂがある。ＡとＢが対等にそれぞれの研究研修を持ちより擦り合わせることで、その双対性ゆえに究明速度は加速し世界観は豊穣になる。しかしどうしてもその成果を平等に捉えることが難しいらしく、独占したり他者の独自性を蔑ろにしたりしがちだ。

■２■なぜ他者を貶めたり世界を否定したりしないと、自らの論理論調の正統性を示せないのか。表現能力の貧しさゆえか、我欲独善が見えないのか、オカルティックでカルトなのか、無知蒙昧なのか。自己他者のベシカパイシス領域とオリジナル領域を明確に分別する能力は、貴重と言うより高貴ですらある。

■３■現今を、いや古今東西の世界観を、さらには人外魔境すらも含めて万事呑み込んで肯定否定を超えて肯定できないのか？その視座はあるくせに表現が下手過ぎるのか。聞く者の能力を軽んじているのか、馬鹿にしているのか。自らの論理が最新と見立てたのは既に過去で、現今はかなり古いと自覚せねば。

■４■このように主張することすら論旨と矛盾していないかと問われれば、矛盾でなくパラドクスとして捉えられないかと問い直す。二値分別は否定と肯定だが、四値論理は否定の否定も肯定される。時間を超えた後だしジャンケンとして捉えられるかも知れないが、共に時間を超えてしまうのも一手でないか。

■５■爺ぃは記憶力の低下を己れの思考の清澄と感違いし、正論と称して様々な暴論暴言のようなものを吐く。しかし世代間ギャップでそれを老害廃墟として、全てを指定日に出す不燃物ゴミの袋に入れるのでなく、玉石混交の古い蔵の掃除として捉えれば、ほんの稀にお宝回収できる事もあろうかと。…本当か？

20231205 Tuesday