■１■文字を手書きで丁寧に記し連ねて、自らの想いを残そうとする行為と、書き記されたその文字列を見ることは心地良い。文字を書いている時、意識はその｢線｣の最先端にいるわけで、文字や文字列が一度に｢点｣のように出現して記録されるＰＣやスマホでの入力記述とは、優劣云々ではなく位相が異なる。
■２■自らの手書きの文字列があって、それを脳内で再編集しつつ記憶媒体に打ち込まれた文字列と、電子機器に直接入力で作成される文章とは異なるところがある。さらにいえば音声入力ともまた位相が異なる。それらに優劣を付けるのではなく、どれをも上手く使いこなせる方が様々な意味で豊かに思える。
■３■手書きの心地良さを知るものは幸せだ。そしてたとえ美しい文字が書けないとしても、それでも丁寧に書き綴られたものを読むのは、文章の内容に加えてさらに心地差良さが加わる。心と言葉と文字の関係。文字列もまた、その時その時の、そしてその人の一生を通した、言語空間のカタチなんだよなあ。
■４■未来は体の内にある。体はその内と外の界面であり、かつ交差の現場としてのベシカパイシスなのだ。体を介しての体験や想像が全てではない。しかし双方を知り行く私たちが極度の偏りに陥っていては、未来に繋げ行く若者を蔑ろにし過ぎてしまう。先ずは体を介して上下差なく情報交換していきたい。
■５■あなたと私の｢体｣や｢内と外｣の語義が違うというのであれば、それを知りつつ敢えて用いているのか否かも含めて、そこに｢言語｣、特に高文脈文化の中の｢日本語｣の本質的な問題から目を背けず、今まで以上に自力で思考を深めたり他者と深く話し合う必要があることにすでに気づいているのではないか？
20231129
Wednesday
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