■１■個人的な感覚なのだろうけれど、今日びに及んでまだ師匠−弟子、教師−生徒、教祖−信者という関係を固定したまま、知や情を水の如く上から下にのみ流れゆくを良しとする在りようが、なんというか実に不気味で気持ち悪い。既得権益の如く師匠づらする愚者が、対等の対話を求めてもできない不憫さ。
■２■曲を作ったことがない者がAIに作らせた曲を自分の感性で良いと思うのは自由だ。絵を描いたことのない者がAIに描かせた絵を傑作と思うのは自由だ。詩を書いたことがない者がAIに作らせた詩を快作と思うのは自由だ。しかし不気味だとか醜いとか不快に感じる者もいるかもという想像力は自責で不可欠だ。
■３■それを不快と感じるのは感じる方の問題であって提示する側の問題でないと言い切ってしまうのは、ハラスメントやいじめの問題とも通底する力の論理で、不快側が強く主張しないからそれに気が付かないのは仕方がないというロジック(もしくは鈍感)を超えて、他者の感性や己の独善にも充分気を使うべし。
2023.11.23
Thursday
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