#168　集団に権利など存在しない

■放射能汚染に関しては、日本ではＴＶ・新聞などのマスメディアだけでなく、ネット上のメディア（TwitterやFacebookも含む）まで含めて、電通がまめに情報操作している。そのような意味では信頼のおける人と直接会ってリアルタイムで真剣に情報交換や討論をすることが何にも増して重要事となる。

■福島第一からは今でも放射性物質がダダ漏れし続けているが、私は今回の事故以前から国内各地の原発から様々な事故でボロボロ漏れていたり、（チェルノブイリのみならず）中国や他国の原発や臨界実験や小型原発の地下実験その他から流出飛来してきて、癌や白血病その他を誘発させていたと考えている。

■電通は人間をＡ層（自らそれなりに考え、自らの行動に責任を持てる少数の人たち）とＢ層（自ら思考することが少なく簡単に操作され易い多数）に分け、様々な戦略を用いてＢ層を洗脳・操作して、表だって自覚できぬまま奴隷のように扱い、またＡ層の啓蒙や活動を妨げ、悲観的未来を抱かせているとか。

　　　

■操作も事故も今に始まったことではないが、今回それが隠し通せなくなっているので、それを逆手にとってショックドクトリン（今回のように絶望的な事故や状況を利用して、無力感に落とし込めて全体操作を楽にする）で未来ビジョンを暗澹たるものとして、人心を操作しているつもりでいる愚者共がいる。

■電通などを動かしているものですらも、不確定要素が多くて、未来がこうなると予測できないままでいる。そのものとは、陰謀主体として人々の口の端に上る有名な家系や団体のことではなく、それらをも突き動かしている、かつ私たち個人個人の意識の中でもつながっている生命の傍系亜流のことを意味する。

■もはや他者に与え得る答は誰も持っていない。というより、他者に与えられた答のようなものを自分の界面で参考にするという離れ業ができる人は例外として、それを能動的に取り込もうとした時点で自らの思考を放棄し、洗脳され汚染されている。自己他者問題の解の中に、その抜け道があると私は考える。

　　　

■私は運命論者ではないが、自らが住む土地や新しく出向く土地の大気や水や食料その他の放射能すら含む環境は、それから逃れゆく自由も有するその人の、生命軌跡における「属性」であると考えている。どこに逃げても自分自身から逃れられぬという事実は、自分からは決してはぐれないということでもある。

■壊れた原発の炉心の傍とかいう極論はさておくとして、私は今自分がいる所と時を慈しんでいる自覚がある。現実世界が他者の目からはどんなに悲惨なものであったとしても、それが他ならぬ今現在の在りようだとすれば、個人的にはそれを暗澹とした世界としてではなく、ノーマルな出発点とするだろう。

■そしてそのまま１人屹立していれば、ひとりよがりの王国のひとりきりの王様に過ぎないけれど、まずは様々な操作や洗脳の逆巻くなかで１人立つという気概を持ってスタートしなければ、その時点で未来はない。それを踏まえた上で真の「自己他者問題」として世界と他者との関係を真摯に構築したいものだ。

　　　

■私は現実と捉えられているものの、そのほとんどが人間の内面での葛藤や思い込みや被洗脳である様々なものの行く末を案ずるのではなく、能動的に現状を打開し未来を創出しゆくという時系列上の連結未来を選択し、その先にやがて必要となるであろう未だ定かならぬ「新たなる知」を追及しているつもりだ。

■それでも死ぬ時は死ぬ。正しい不安や恐怖は必要だが、他者が洗脳しようとするところはスキップして、本当に好きなことをできるだけ真剣にやることは楽しい。自分は平気、人類は平気と信じて疑わない能天気な人たちと区別はつかないが、現状打開を信頼して未来を創出するには勇気と英断が必要である。

2011.09.06 Tuesday