#146　黒猫は災いを齎すのではなく祓う

■最高速度90kmで走るＪＲ京浜東北線の車両の床下から猫の鳴き声がすると、車掌から指令室入電。電車は蒲田駅で停車し、駅員が車両と台車のすき間から体長20cmセンチほどの黒い子猫を発見した。子猫を保護するため約25分にわたり電車が停車。合わせて15本に遅れが生じ、およそ23000人が影響を受けた。

■しかし乗客の中でとりわけ急いでいる人や疲れている人や大の猫嫌いの人以外は、しょうがないなあとか言いながら苦笑こそすれ、怒ったり苦情をぶちまけたりしなかったのではなかろうか。猫嫌いの人もどうかお許し願いたい。安易に比較すべきではないが、中国の大列車事故の後だけに和む事件である。

■「ごめんニャさい」というタイトルでこの子猫の続報が載っていた。その後までちゃんとフォローしなければ保健所で殺処分されるのではと危惧したが、この猫には「飼いたい」という問い合わせが多数あるという。同じ東京の動物愛護センターで保護されてる他の20匹の子猫たちにも貰い手のあれかし。

■この仔猫、画像から見るとちょっと目やにが気になるけれど、大声でなくということはそれだけ生命力が強いということだろう。元気で生きてほしい。

2011.08.02 Tuesday