#132　118とゾンビ

　　　　　元素周期表第７周期と４朔望周期の118
　　　

■１■月の朔望周期は29.5日。その半分の14.75日は生体に直結する大潮小潮の周期。その倍は59日。さらに倍は118日。地球の１日が私たちの認識する基本の１であるならば、元素現在の周期表において発見報告がなされている118番目までの元素で第７周期まで全て満たすことと無関係ではないのではないか。

■２■自然界に存在するのは原子番号の１〜92である。（ただし43：Tcテクネチウムと61：Pmプロメチウムは、ウランなどの放射性元素が自然崩壊する過程にできるもの。）118−92＝26であり、テクネチウムとプロメチウムも除くと118−90＝28である。10と12の間の11のように90と92の間に91という深淵がある。

■３■第２周期と第３周期はそれぞれ８種の元素の対として、また第４周期と第５周期は10の遷移元素も含んだそれぞれ18種の元素の対として捉えなれる。第６周期と第７周期はランタノイドとアクチノイドも含んだ32種の対とも見て取れる。なお第１周期は１：Ｈ水素と２：Heヘリウムで対と見ることができる。

■４■電子殻は内側からアルファベットの11〜17番目のＫ〜Ｑで名づけられており、それぞれに収まる電子の最大数は、Ｋが２、Ｌが８、Ｍが18、Ｎが32、Ｏが32である。純粋に数だけで考えると２＋８＝10であり、18＋32＝50である。（８−２＝６、32−18＝14、14＋６＝20、14−６＝８）

　　　　　死んだ自覚がない者がゾンビ

　　　

■１■客観視できれば既に死んでいるものは多い。現実的に破綻している経済や自らその本質を全うできない政治はとうに死に体であり、保険制度や福祉から、原発メインのエネルギー政策、個を顧みない教育制度から大衆操作前提のマスメディアまでがみな、自らが死んでいることを気付かないゾンビ状態だ。

■２■高所から群衆を眺めても、大雑踏の中から周囲を見詰めても、感覚をスライドさせるとみんなゾンビに見えないこともない。自らが既に死んでいることを認め、それでも人に成せる何か良きことを成そうとしている者もその中にいることは信じて疑わない。それはゾンビではなく良き霊たる人間である。

■３■自分を宇宙人だとか異能力者たとか生まれつきのリーダーだとか教育者だと信じて疑わない者のなかにも無自覚なゾンビはいる。上手いこと装って一見美しく見える薄皮１枚のすぐ下には、共感能力を持たない腐臭を放つ感性と、自分が特化した賢者か愚鈍と思い込む無自覚という夢から早く覚めなくては。

　　　

■４■そして最も自覚しなくてはならないのは、統計学的な冷たい数の扱いによる「一般大衆」という括りでゾンビ化させ続けている何か別種のものがいるということだ。自分以外に全てを押しつけることなかれ。自らの無意識層にもその悪性腫瘍は転移してくる。無意識であることにすらも自覚的であれ。

■５■古臭い「無知の知」という言葉で事足りんとするような後ろ向きの批評精神はもう腐れ始めている。自分の言葉で語り、自分の考えを他者に敬意を持って提示せよ。昔の概念言語を用いてしか話ができないのであれば、それはもはや学徒でも研究者でもない。知的ループから出られないアカデミックゾンビだ。

2011.07.18 Monday