#056　このタイミングでルーツ話も賑やかに

■昔からの母の知人から家に電話があり、今回の件を知らされていなかったので突然の入院に驚いていた。そこでできるだけ丁寧に事情を説明する。ネットチェックしているうちに昼過ぎに。服や靴を買う時間がないまま、１時45分のバスで病院に向かった。今日は20度を超える暑さらしく、１週間前に着てきた冬物の服はもちろん着られないが、弟に借りている上着すらも暑く感じる。桜が咲いている。

■微妙に片頭痛を感じるが、これは母親の頭の中と少しは連動しているものと解釈しているから、それなりに意識しながら激変しないように意識している。病床の母は意識もないまま、呼吸だけが昨日より多い感じだ。そういえば今日の午前中は、ライトスタッフ用の４コマ猫マンガ『がんばれ人間』を製作し、藤本君に送付した後、ネット形に変換してアップ。そろそろネット復帰をしてもいいころだろう。

■母は多くの人と接し、毎日能動的に動いていたので、多くの方々に心配され、見舞いに来てもらっている。個人的には「脳卒中」が身近で起こる可能性がないと思っていたので、病院そのものや生死の境にある人に対して「お大事に」と言うような挨拶１つに対しても、その応対の言葉を知らないままだった。ケースワーカーという言葉はおろか、何をしてくれる人かすらも知らなかった。

　　　

■そしてここにきて、従弟の酵一郎クンが母である啓子さんから、自分たちのルーツである青森津軽郡の深浦町、旧大戸瀬村字柳田にある草創（くさわけ）家の流れや小野家のルーツなどを聞き出し、その一部を伝えてくれた。祖父母の出身の土地、草創家についての歴史。その城主の系譜の由太郎なる人物の娘だった祖母。そして祖母の姉妹の息子が後日草創の跡目を継いだという話。

■祖父と結婚する前に、祖母にはすでに源という名の男子が１人いたという話。私にとってはもう１人のミステリアスな伯父ということになる。その人はその後自衛隊員となり、横須賀に来た時には遊びに顔も見せてかり、退官後は北海道で牧場を経営していた。旧大戸瀬村字柳田が合併で深浦町になったのは、私が生まれた翌年の昭和30年である。祖父方は田野沢という地名のところの漁師の網元だった。

■私自身の今後の事を考えている矢先、大地震が起き、大津波が生じ、原発の危機的状態が続いている。そして母の全く想像外の脳卒中。さらに加えて自らも関係がある小野家と草創家のルーツに及ぶ話の新たなる展開。十二湖、十三湖。数に関する世界も広がったままである。縄文文化を受け継いでいる港町で、京文化との関係も大昔にはあった土地柄だという。どこからいつ頃その土地にきたのだろう。

　　　

自らの家系やルーツに関しては、子供の頃から極端な個人主義だったこともあり、ほとんど全く興味がなかった。他人が自分の先祖は何々の系譜で、祖先の誰それの業績が何で、霊的系譜はこうだという類の話には興味がなかった。むしろ理由もなく先祖の霊を尊び敬うべし的な世界観に対しては、反発と不快感すら覚えていた。自分によし先祖の霊があるとしても、それらは何もせずとも守ってくれていると。

■しかしまあこのタイミングで、それとなく小耳に挟んでいた家系のことなどは、この機を逃すとほぼ完全に知る機会を失うということもあり、また従弟のただならぬ興味に急きたてられたこともあり、今後落ち着いたら現地にも行ってちゃんと調査し、自ら納得するまで考えても見ようと思う。

■魚座に海王星がイングレスするのは2011年４月４日22：33らしい。こういうところで数の並びだけでザワザワするのは大嫌いなのだけれど、人間の共通取りきめとした年月日時間で、11,22,33,44とペンターブぞろ目オールスターというのは、ちょっとやり過ぎだろう。

　　　

■４月１日に予定されていた映画『世界侵略:ロサンゼルス決戦』の封切りが、東北地方太平洋沖地震の影響下に置かれている現在の日本の状況に鑑みて、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントが2011年10月に公開予定を延期してしまっていたことを知る。今年唯一楽しみにしていた映画だったのだが。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（※）画像の猫はマイミクのまり庵さん所蔵のものを借用しました。

2011.04.01 Friday