＜ヒラリオンの館へ＞

　久しぶりに朝早くに温泉に入り、いい気分のままＴＶをつけると、台風１５号で本州がさんざんにやられていることを知る。生中継画像の視覚的リアリティと心理的距離感のずれと。午前９時４５分、るしえる兄ぃが4人鑑定する場所になっているヒラリオン・ネットワークの三部（さんべ）さん宅のある川端へ向けて出発。昨日の道筋である国道３３７号から２７４号へと逆走し、日高山地と石狩平野の境目まで、ひたすら雨中走行する。途中冠水した道路もあったが、そこは４ＷＤの「赤い流星号」なんなく乗り越えていくのだった。

　隣には天理教、そしてそのさらに隣には神社があるというロケーションの三部さん宅は、みんなイルカのように穏やかで優しく明るいノリのご家族とマッチした、非常に居心地のよい家だった。全てがフィンランドから輸入した木材でてきているのはもちろんだが、自分で開発した水の浄化装置や、コンピュータや冷蔵庫などの不快な電磁波の質を変えてしまう装置を付けている、過ごしやすい空間だ。

　るしえる兄ぃが占星術の鑑定をしている間、私はそこのご家族やお客さんたちとイルカの話や水晶の話から始まって、とりとめもない雑談をする。多面体の形状にカッティングされた水晶を見せていただいたお礼にと綿棒で多面体を作っていると、２人の息子さんが階上から降りてきた。一緒にペーパーセメントを綿棒の先にこねまわしてから、正４面体と正８面体を製作する。そして正２０面体の製作に移ると、一人はもう自分の思うままにアート形の不定形立体を作り始め、もう一人はきっちりと対称性のある立体を製作し始めた。多面体製作をしてもらうと、その人の本質的性向性がすぐに見て取れる面白さ。

画像情報／上右：ありし日のるしえる兄ぃ。惜しい人をなくしたものだ…え、まだ生きているって？
　　　　　下左：ヒラリオン研究所。中に入るととても居心地がいい。

とらしえじゃぱん点線記２−２４（２００１０９１１−１）

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