＜十勝川温泉＞

　池田町と帯広を行き来する時、いつも目に止まる「十勝川温泉」の看板。時間がなくて恨めしそうに眺めていたその十字路を今日はついに曲がった。十勝川温泉街にはたくさんの温泉があるが、我々は２次会の時に聞いておいたお勧めの場所「第一ホテル」の温泉に直行する。ここの温泉は旅立つ前から絶対に入ろうと決めていたモール温泉である。

　モール温泉とは大昔に地中に埋もれた植物が黒炭に変化する過程で生じる有機酸を生じ、それが地下水に溶け出して温泉になったという非常に珍しいものらしい。天然の保湿成分が多く含まれていて、肌がすべすべになるので「美人の湯」と呼ばれているとのこと。ドイツのバーデンバーデンと十勝の２箇所にしかない、非常に珍しい温泉だと聞いている。

　専用の入り口から千円を払ってタオルを受取り温泉場に入ると手前には広い湯船があり、大きなガラス窓の向こうにはライトアップされた石庭の中に露天風呂があった。大きな石を組み合わせた中に濃い緑茶色の湯があった。ライトに照らされた湯煙が舞い上がる中で、しばらくその露天風呂に入っていると少しぬるぬるとした感じになるが、そのせいもあって肌がつるつるしてくる感じになる。味は薄い塩味で無臭。

　再び室内に戻ると打たせ湯や低温槽があることに気づくが、２階にサウナがあるようなのであがって行ってみる。するとそこにはヒノキ湯やジャグジーやアロマテラピーサウナ（湿式）や乾式サウナのみならず、十勝川を浴槽の中から眺められる展望露天風呂までそろっていた。これはいろいろと楽しめるので、千円という値段の割に施設的にはかなりポイントが高い。また時間的にも、夕方の混んだ時間が過ぎてからの入浴だったので、人は少なくかなりゆったりと入ることができた。温泉に関しての評価は以下の通りである。

　　　　るしえる　☆☆☆☆☆
　　　　トーラス　☆☆☆☆☆

■値段：Ｂ＋　(\1,000…設備はリーズナブル)
■周囲の環境や風景：Ａ
■アクセス：Ｂ（ＪＲ帯広から車で２５分）
■湯質：Ａ　湧出量Ａ
■周辺施設：Ａ　
■霊的ポイント（by るしえる）：Ａ

画像情報／上右：庭園風の露天風呂で、夜はライトアップされる。
　　　　　下左：十勝川温泉を２階の風呂場から臨む。

とらしえじゃぱん点線記２−１７（２００１０９０８−２）

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