＜本別公園と義経伝説＞

　この本別公園は昔から有名な行楽地らしく、資料館や本別温泉があると思えば立派な山登りのコースもあり、昔その骨が出たというデスモスチルスという爬虫類のレプリカがなにげなくおいてあったりするかと思えば、人工的に作った湖もあるという総合観光地らしい。正視し続けると悲しくなってくるほど不細工な（製作委員会の方々、ごめんなさい）義経と弁慶の像をみながら、るしえる兄ぃが腹が減ったといい始める。そこですぐ傍にあった蕎麦屋に入ってサクッと食べることになったのだが、るしえる兄ぃは出てきたかけ蕎麦がとても美味いと言って、ざる蕎麦を追加注文して満足そうに食べ尽くした。

　るしえる兄ぃが得心したように蕎麦を食い、私が旅のメモを取っているのを見て、ここのご主人が何か食事関係の取材かと思って話しかけてきた。そして本当に蕎麦が美味かったと言っているのだと分かると、うちは蕎麦１００％なので粘りとこしが違うんですと、身を乗り出してきて言う。ここのご主人がこの蕎麦屋を始めるに当って、まず建築の学校に行って大工になり、その後はぷっつり大工を辞めて蕎麦作りに専念しているとのことだ。

　蕎麦の美味さをるしえる兄ぃが分かったことが嬉しかったらしく、次々と蕎麦の歴史から現在の自然な蕎麦が入手困難になっていることなどまで話してくれた。しかしこのままでは何時間でも講義が続く可能性が大なので、いとまを告げて再び阿寒湖方面に向かう。「蕎麦屋は見かけによらぬもの」とのたまうと、るしえる兄ぃは勝手に特別扱いの蕎麦屋評価を始めた。なんとなくではあるが、それを以下に記す。

　　　　るしえる　☆☆☆☆☆

■値段　Ａ　
■周囲の景観など　Ａ　（公園の中にある）
■アクセス　Ｂ＋（本別駅より近い）　
■そば質　Ａ　（手刈り天然干し・蕎麦粉１００％）　
■霊的ポイント　Ａ（よく分からん…said トーラス）

画像情報／上右：本別公園にあるデスモスチルスの像。
　　　　　上左：対の像の１つ、義経像。この画像からはトホホ具合がいまひとつ分からない。
　　　　　下右：公園の中の唯一の蕎麦屋。るしえる兄ぃお気に入りである。

とらしえじゃぱん点線記２−１１（２００１０９０６−２）

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