 数そのものは数学や数秘術を超えている。したがって私は主観を排した冷たい技術的な数のみでなく、また客観性の乏しい数秘術的な数にも偏らず、普段は気づかなかったような数的符合やシンクロニシティを介して、その秘密を共に垣間見ていけたらと考えている。「科学的であるか、神秘主義的であるか」ではない。どちらにも偏ることなく、「科学的でもあり、神秘的でもある」この数そのものについての個人的見解と感じ方を記していくつもりだ。数を通奏低音として世界を見ていくプロセスを記していこう。もちろん最終的な結論はないだろう。それでも至福感を感じながら数を数えるということを成すならば、数そのものは恍惚としてその自らの秘密を表してくれるだろう。
それにしても本当に「数」とは何だろう。「数える」とは何をしているのだろう。数を数えられるということ自体の、このあられもない不思議。類いまれなこの星「地球」に人間として生まれてきて、数を数えられるということのこの上もなき幸せ。数がはじけ合うようなシンクロニシテイを知った時の、あの湧き上がる至福感は何なのだろう。数の比率の中にめくるめく整合性を垣間見そうな瞬間の、美の予感を肌で感じるあの感覚は本当に何なのだろう。シンクロニシティ。それは「起こる」ものではなく、「気づく」ものなのだ。何ごとにもタイミングというものがあり、それを逃すかうまく掴まえてレベルアップしていくかで未来も変わって行く。我々現代人が忘れ去って久しい、有史以前の太古の英知探求の道を辿ることで、地球の未来へ続く新たなる道へのリンクを見出すことができるだろうか。
未来につながる温かい数(８)
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