（０９３０）世界に対する能動的関与

　マヤ的な発想で言えば個人は情報である。情報とは遺伝子パターンや世界観も含まれる。異なる情報を持つ者が同一のものを見るという事の意味。「君の事は分からない。でも私の事を理解して」という甘えの構造から、「私の事を理解していない君を、それでも私は理解しようと努力する」というベクトルへの変換。その先にこそ双方の共通な世界観を創造する可能性が開く。

　 この目に見える世界は豊穣で、そして限りなく美しい。それを肯定し受容する事ができるだけでなく、私たちはその未来に対して自ら能動的に関与して、それを変容・革新していく事もできるという素晴らしさ。カオスの縁を自ら決定しゆくのだ。与えられる限定ではなく、より自由な未来のために意志を持って現在の自分を限定するという行動。それに伴う忘却と想起。

　ここに来たのも私であれば、ここに呼び込んだのも私なのだ。こことここ以外とは、見えるものと見えないものであり、機械的幻想共有の時間と生命サイクルの共時性の時間なのだ。

２０１３のジグソーパズル(５−４)