(0922)数列の上にメッセージを見る愚かさの管理

 数列の上に意味を見出すだけでは、シンクロニシティでもなんでもない。本来意味のないわずか4けたの数の組み合わせに、ロールシャッハ・テストよろしく意味を読み取る事は、実は我々が思っているよりずっと多いのだ。例えば4つのサイコロを4回振って出た目が、1111と1234と2012と3113だったとしよう。 出た目の1111と1234だけに意味を見る者もいれば、2012をマヤの約5200年刻みつづけた暦のデッドエンドとしての、グレゴリオ暦AD2012年と見る者もいるだろう。さらには3113を同様のマヤの長期暦の始まりのBC3113年と解する者もいるに違いない。

 しかし中には3113がプラトン立体の正12面体と正20面体の回転対称軸数31と、正6面体と正8面体のそれの13と見る者もいるだろう。その者は2012を正20面体と正12面体の面の数と見るかもしれない。 ぞろ目にだけ飛びつく者とすべてに異なる意味を見る者とでは、数に対するシンクロニシティの置き方が異なる。

 複雑な対称性の美や、深い意味のある数列が良いと言っているのではない。本来意味を帯びていない数列の上に、自分(達)のより良い未来へつながる兆し(メッセージ)を見る事。そして実は全ての数がメッセージでありうると知る事。さらには数そのものがなくてもメッセージを受け取れるようになる事。やがては最終的にメッセージに依存する姿勢自体が変容するようにと。

2013のジグソーパズル(4−2)

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