（０９１８）世紀末自殺ゲームの最終勝者

　自殺ゲームというかなり危ない遊びがある。ルールは簡単。首を吊るのに手ごろな枝振りの木を探し、参加者全員がそれぞれ首に縄を回し、合図と共に同時に踏み台から空中に踏み出すのだ。首吊りの苦痛に最も長い時間堪えられた者が一番の勝者となるのだ。テーブルの上一方の端にコインを置いてそれを指で弾じき、テーブルの反対側の最もへりの近くまで飛ばせた者が勝者になるゲームと、時間と距離の違いはあるが基本的には同じだ。ただしコインゲームの方はテーブルの端からコインが飛び出てしまったらただの負けですむが、自殺ゲームの場合はそうはいかない。自分の限界を超してしまったら生命次元から飛び出してしまうのだ。しかも死んだら負け。最終勝者と、命もなくしてしまうただの敗者との差はまさに紙一重というわけだ。

　銀河の記憶を回復するのが遅ければ遅いほど、先に思い出した人たちの共通無意識に引っ張られて思い出すのが楽になる。だからそれを見込んで、忘れ方の度合いもあらかじめ深くセットしてある人もいる。さらに自分の記憶回復への自由意志も見込んで、３次元地球で行われている、マヤの世紀末の自殺ゲーム。デッドエンドである２０１２年１２月２１日までのいつ、あなたは記憶を回復する予定なのだろう。全体から見れば先に思い出して共通無意識で引っ張る人たちも必要である。最終勝者になるのだろうか、それとも忘れっぱなしてまた２６０００年間同じことを繰り返すのだろうか。デッド・オア・アライブ？…あなたのヴィクトリー・タイムは、すべてあなたの自由意志に任されているのだ。

２０１３のジグソーパズル(２−５)