 さて、今回は趣を変えて九州は福岡に在住の親友、半田ＢＯＢコーセン氏宅におわします、パタゴラス１５世を紹介することにしよう。このペルシア猫はＢＯＢの伴侶Ｑ・ka・kaさん(別に２人とも外人ではない…日系宇宙人である可能性は否定し切れないが）とこの世界に生きること１５年、長いことパタという名で生活してきたが、今世紀元旦に勝手ながら私が改名させていただいたのである。
話せば長いことなので、短く語ることにしよう。世紀をまたいだ１３日間、私は半田邸に逗留していた。年末に半田氏の主宰するヌース・アカデメイア主催で、詩人河村悟氏の連続レクチャーが行われたのだが、その詩人は半田氏のことを、アカデメイア主催という事もあってプラトン半田と呼称した。そしてあろうことか数オタクに毛の生えたくらいの私を、ピタゴラス満麿と合わせて呼んだ。私は確信犯的な不遜顔でロールオーバー・ブラトン＆ピタゴラスを自称していたため、それはその場限りで忘れていしまっていた。
元旦のおせちを厚かましくも一緒にいただきつつ、きうかかさんがイランの写真パネルを示しながらミトラの起源などを語るのを聞いていた時、パタの名前の由来も教えてくれた。そしてその年齢が１５歳であるということも。２年前に他界した別の仲良しペルシア猫「るみいめろう・ひかりみん１３世」が生きていれば同じ歳…つまり生まれた歳が同じだということになる。
すでに別所でも書いたが、地中海の特集テレビを見つつ、モザイクってブサイクに似ているねえと私が言ったとき、きうかかさんは即座にブサイカ・パシスと言った。その後で自分も笑ったのだが、このような言語的幾何学対称性のセンスは、訓練すればある程度は向上するものの、根本的には持って生まれた素質と生後の言語環境に追うところが大きいものなのだろう。またパタゴニアとガラパゴスをかけあわせてパタゴラス諸島などと言うＢＯＢも良い呼応をしていた。そしてそこで詩人が私に冠してくれたピタゴラスが再浮上したので、この美猫パタに代冠してパタゴラスとなり、御歳１５歳変じて１５世へとなるのは自然の流れだった。世紀をまたいだこのパタゴラス１５世に、今後もＬＯＮＧ ＬＩＶＥ ＧＵＥＥＮ！と祈る私である。
非人非人日記（２３）20010112
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